ADBの総裁候補に神田真人氏 財務相「アジアに精通」
鈴木俊一財務相は10日の閣議後記者会見で、アジア開発銀行(ADB)の次期総裁候補として、内閣官房参与の神田真人前財務官(59)を擁立すると明らかにした。「アジアの事情に精通し、各国の当局者や国際機関の幹部とも密接な関係を築いている」とした上で「最も適任な人物と考えている」と強調した。今後、日本政府として加盟国に支持を働きかける。 ADBは9日に浅川雅嗣総裁が2025年2月23日付で辞任すると発表していた。 鈴木氏は神田氏について「財務官として先進7カ国(G7)や20カ国・地域(G20)の議論を主導し、国際的な合意形成や国際機関の運営の経験が豊富だ」と評価した。