「お金には困っていない」と言いながらいつも同じ服で”質素な食事”をしている60代の母。一人暮らしで年金「月12万円」ですが、本当に大丈夫なのでしょうか?
親への仕送りの平均金額は?
厚生労働省が実施した「令和4年 国民生活基礎調査」によると、親への仕送りのみがある世帯は104万7000世帯あり、1世帯あたりの平均仕送り額は5万6000円でした。 内訳を見ると、「2~4万円未満」の仕送りをする世帯がもっとも多く、その後に「4~6万円未満」「10万円以上」「2万円未満」と続いています。親への仕送りを検討したいと思うなら、自身の家計状況を計算し、無理のない範囲で金額を決めましょう。 場合によっては、親を扶養控除に入れることも検討できます。同居していなくても扶養控除の適用は条件により可能です。扶養にすることで所得控除を受けられれば、仕送り負担を軽減することにつながり、結果として安定した仕送りが可能になるかもしれません。 親がお金を受け取ることを拒むのであれば、食材を買っていったり定期宅配便を手配したりなど、間接的に援助する方法もあります。
月12万円の年金では赤字になる可能性が高い
平均値で見ると、月12万円の年金受給者の家計は赤字になる可能性が高いです。ただし個々の生活スタイルは大きく異なるため、必ずしも赤字とは限りません。 親の生活を観察したり話し合ったりしたうえで仕送りの必要を感じる場合は、自身の家計を考えつつ金額を決められます。状況に応じて、扶養制度や間接的な援助などを検討してもいいでしょう。 出典 総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2022年(令和4年)平均結果の概要(18,19ページ) 総務省統計局 e-Stat 国民生活基礎調査 令和4年国民生活基礎調査 表番号57 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部