やせ細った猫が食べ物求め、家に駆け込んだ「一緒に住む?」ソファ下に隠れたツンデレが甘えん坊に
BさんがELLEちゃんと出会ったのは、今から15年前の2009年8月1日でした。その日、Bさんのマンションでは換気のためにドアが開けられていました。すると、予想もしない出来事が起こりました。痩せ細った一匹の猫がドアを通り抜け、Bさんの家に勝手に入ってきたのです。 【写真】ふかふかクッションでくつろぐELLEちゃん ■空腹のあまり家に飛び込んできた猫 その猫は、明らかにお腹を空かせていて、Bさんがご飯をあげるとそのまま居ついてしまいました。家にはすでに2匹の犬がいたにもかかわらず、ELLEちゃんは食べ物を探し、迷うことなく家に入り込んだのでした。 「ELLEがいかにお腹が空いていたのかを痛感し、その瞬間から『一緒に住む?』と、自然な気持ちで共に暮らし始めました」 ■ツンデレ姫 初めて家に来た日、ELLEちゃんは満腹になるとすぐにソファーの下に隠れてしまい、まったく出てこなくなりました。その生活は1週間ほど続き、ご飯を食べてはソファーの下に隠れるという日々が続いたのです。Bさん一家は、そんな慎重なELLEちゃんの様子を静かに見守り、彼女が安心して暮らせる環境を整えていきました。 ELLEちゃんの名前は、Bさんのユニークな発想から生まれました。毎年8月1日、大阪のPL学園では盛大な花火大会が開かれます。ちょうどその日がELLEちゃんと出会った日だったことから、「PL学園」の「PL」をとって「エル」と名付けました。 そんなELLEちゃんは、普段はお利口で静かに過ごしていますが、ツンデレな性格が強く、ときどき甘えにやってくるその瞬間がBさんにとってたまらなく愛おしい時間です。 ■EVEちゃんが加わり、家中が猫中心の生活に ELLEちゃんが家に来た当初、Bさんは「猫と暮らしている」という感覚でしたが、2024年8月にEVEちゃんという新たな猫が家族に加わってからは、家全体が猫中心の生活に変わりました。家の中には猫のためのスペースがどんどん増え、ベッドも占領される毎日。Bさんは、まるで「猫たちの家に住まわせてもらっている」という感覚を抱くようになったそうです。 今やBさんの家は、ELLEちゃんやEVEちゃんをはじめとする動物たちとの温かな生活で満たされています。Bさんはかけがえのない絆を感じながら、笑顔で暮らしているそうです。 (まいどなニュース特約・渡辺 陽)
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