「飲んで笑っていただけるようなお酒造りを…」日本酒消費減少が進むなか地酒の魅力発信に期待 ユネスコ無形文化遺産「伝統的酒造り」登録
RAB青森放送
日本酒や焼酎などを造る技術「伝統的酒造り」が、ユネスコの無形文化遺産に登録されることが決まりました。 県内の酒蔵も青森の地酒を世界に発信する好機と期待を寄せています。 パラグアイで開催されているユネスコ政府間委員会は「伝統的酒造り」をユネスコの無形文化遺産に登録することを決めました。 「伝統的酒造り」は穀物を原料とするこうじを使って発酵させる手作業の技術で室町時代に原型が確立したあと、日本各地の気候風土に合わせて発展し杜氏や蔵人たちによって受け継がれてきました。 良質な水と酒米に恵まれた青森県でも、それぞれ魅力的な地酒が造られています。 「豊盃」で知られる弘前市の三浦酒造では…。 ★三浦酒造 三浦剛史社長 「すごくありがたいことですし、私たちはそのお酒という文化をつくっていくうえでこれからも良いお酒を造っていき、飲んでいただいたときに笑っていただけるようなお酒造りをしていきたい」 農林水産省の調査では日本酒の国内出荷量はピーク時の4分の1以下に減少しています。 県酒造組合の稲本会長は青森の地酒を世界に発信するチャンスと期待を寄せています。 ★県酒造組合 稲本修明会長 「現在青森県15蔵ありますけれども、そのうちの13蔵が輸出しているんですね。全体の出荷に占める割合は3.5%しかないというところでは、まだまだポテンシャルがある訳ですから今回のユネスコ登録をきっかけに、青森県の地酒のよさを県内外はもとより海外に大いに発信をしていきたいと感じています」 外国人観光客も多く訪れる八戸市の八食センターでは、あすから北東北の蔵元を集めたイベントを開きます。 文化と技術が国際的に認められたことをきっかけに、新しいにぎわいが生まれることが期待されます。