地元開催のトヨタ、富士での10 勝目でポイントリーダーを守れるか? FIA世界耐久選手権(WEC)の第7戦プレビュー
プロトタイプカーであるハイパーカークラス、FIA GT3車両で争われるLMGT3クラス、この2クラスの混走により争われるFIA世界耐久選手権(WEC)の第7戦が、富士スピードウェイにおいて6時間レースとして開催される。
前戦のアメリカ、オースティンで開催されたローンスター・ル・マン6時間で7号車が2位表彰台を獲得したことで、トヨタガズーレーシング(TGR)がマニュファクチャラーズ部門でポイントリーダーに立った。ドライバーズ部門でも6号車ポルシェ、7号車トヨタ、50号車フェラーリが僅差でタイトルを争っている。シーズンはこの富士を含め残り2戦。チャンピオンに近づくのはどこか?日本での開催のため時差もなく、週末はTV観戦で富士大会を楽しみたい。
富士スピードウェイはF1GPも開催されたことのあるFIAグレード1という世界最高峰のコースのひとつ。約1.5kmにも及ぶメインストレートが特徴的だが、ダンロップコーナーからの第3セクターは非常にテクニカルな上り区間であり、そのセクターでの速さがレースの鍵を握る。
今回、ハイパーカークラスにはシリーズ5連覇中のTGR(トヨタ・ガズー・レーシング、2台)、プジョー(2台)、フェラーリ(3台)、ポルシェ(5台)、キャデラック(1台)、アルピーヌ(2台)、今季より参戦のBMW(2台)、ランボルギーニ(1台)、 8メイクスの18台がエントリー。 LMGT3クラスは、アストンマーティン、BMW、フェラーリ、マクラーレン、ランボルギーニ、フォード、レクサス=トヨタ、コルベット=GM、ポルシェ各2台の計18台がエントリーしている。
前戦のオースティンでは7号車トヨタがまさかのペナルティで今季2勝目を失った。83号車フェラーリが優勝し、50号車フェラーリが3位、6号車ポルシェが6位となったことで、ドライバーズ部門のチャンピオン争いは既に6号車ポルシェ(125点)、7号車トヨタ(113点)、50号車フェラーリ(113点)、5号車ポルシェ(77点)と4台のクルーに絞られている。今回どこが抜け出すのか?