国連の報告者、沖縄でPFAS汚染の水源を視察 住民と意見交換も 調査結果は来年提出 嘉手納、宜野湾
来沖中の有害物質および廃棄物に関する国連特別報告者のマルコス・オレリャーナ氏は19日、米軍嘉手納基地や普天間飛行場を外から視察したほか、有機フッ素化合物(PFAS)汚染が確認されている周辺の湧水や河川を回り、地域住民と意見交換した。今回の視察結果も含め「軍事活動と毒物」をテーマにした報告を2025年に国連に提出する考えを示した。 【写真】白い泡、街に舞う
オレリャーナ氏は19日、宜野湾市の喜友名泉(チュンナーガー)のほか、嘉手納町の道の駅から嘉手納基地を視察。PFASが検出された同町の屋良ウブガーで地元住民と意見交換した。PFASの低減処理が行われている北谷浄水場を見学したほか、宜野湾市の嘉数高台公園も訪れ、基地負担の現状について宜野湾市担当者から話を聞いた。 午前には嘉手納町役場で當山宏町長と面談。面談後、當山町長は取材に対し、PFAS関連の説明に時間を割いたとした。「状況を知ってもらったことについては大きな意義があると思う。改善に向けて力を貸してほしい」と期待した。
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