【解説】LIL LEAGUE(リルリーグ)とは?メンバー詳細プロフィールや新曲「Youth Spark」の聴きどころ
NEO EXILE世代の中でも、とりわけフレッシュな魅力が光るLIL LEAGUEは、デビュー決定から2年を超え、多様な魅力を見せている。メンバー全員が10代で迎える最後の夏を過ごす彼らの、これまでの軌跡や詳細なメンバープロフィール、最新楽曲を詳しく紹介する。 写真:LIL LEAGUE メンバーソロ写真&新曲「Youth Spark」ジャケット写真 ■2023年デビュー!『iCON Z』グランプリ獲得グループ LIL LEAGUE(読み:リルリーグ) ・デビュー:2023年1月11日発売のシングル「Hunter」でメジャーデビュー ・メンバー:岩城星那、中村竜大、山田晃大、岡尾真虎、百田隼麻、難波碧空 ・ファン呼称:LIL Friends ----- ◎LDH主催オーディションでグランプリを獲得 メンバー全員がダンス、ボーカル、ラップをこなす、NEO EXILE世代の6人組男性グループ。フレッシュさと、年齢からは想像ができないほど高いスキルでのパフォーマンスが大きな魅力だ。現在、メンバー6人は寮で共同生活を送っている。 LDH主催によるオーディション『iCON Z 2022 ~Dreams For Children~』にて、男性部門19人のファイナリストに選ばれ、3つのグループに分かれて挑んだ最終審査でグランプリを獲得。2022年5月21日、日本武道館の舞台で勝利を掴んだ。この時、メンバーの半数が中学生で、最年少の難波碧空がまだ13歳だったことでも注目を集めた。 ----- ◎“LIL LEAGUE”に込められた意味とは? “Little”を省略したスラング“Lil=小さい”と“League=同盟、仲間”を使って命名されたグループ名“LIL LEAGUE”。 グループ名を直訳すると、“若き同盟、仲間”となるが、そこには「若い力と勢いをバイブスに変えてほしい」という思いが込められており、これからのエンターテインメントを担うであろう彼らへの強い期待の表れでもある。 ----- ◎グループとして動き出したLIL LEAGUE その後、正式デビューを前に様々なステージを経験。グランプリ受賞直後の6月にはプロダンスリーグ『第一生命 D.LEAGUE 21-22 CHAMPIONSHIP』でパフォーマンスを披露し、7月から開始したEXILEの単独ドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2022 “POWER OF WISH”』ではDREAM SPARK(オープニングアクト)をつとめた。 2022年10月、初の冠番組『LIL LEAGUEのヴィクトリーグ!』がテレビ東京系列で放送開始。新人グループがデビュー前に冠番組を持つのは、LDH史上初めての快挙である。 さらに、2022年11月20日からは、LDHの新人グループが伝統的に行ってきた武者修行で16都市を回り、全国の商業施設などで33回のステージを実施。観客一人ひとりを前に自分たちは何を伝えることができるのか? を日々考え、LIL LEAGUEとしてのパフォーマンス力を向上させていった。 そして、2023年1月11日に1stシングル「Hunter」でメジャーデビューを果たす。 同作はオリコン週間ランキングで1位を記録。続く、7月には両A面の2ndシングル「Higher / Monster」を発表し、初の単独ホールツアー『LIL LEAGUE LIVE TOUR 2023 “LIL GATEWAY”』を7都市で開催。 同年末、『第65回日本レコード大賞』にて新人賞、『MTV VMAJ 2023』にて『Upcoming Dance & Vocal Group』を受賞すると、2024年2月には1stアルバム『TRICKSTER』をリリース。オリコン週間ランキングにて1位を獲得した。 勢いを加速させるLIL LEAGUEは、メンバー全員が10代で過ごす最後の夏に3rdシングル「Youth Spark」(2024年7月31日)をリリース。 8月7日発売のアルバム『BATTLE OF TOKYO Jr.EXILE vs NEO EXILE』では、「Icy Fire」でJr.EXILE 世代で先輩グループのBALLISTIK BOYZと火花を散らし、EXILE TRIBEが歌って以降、次世代の仲間たちによって歌い継がれている「24WORLD」をNEO EXILEの一員として継承する。 なお、さいたまスーパーアリーナと京セラドーム大阪にて開催される『BATTLE OF TOKYO ~Jr.EXILE vs NEO EXILE~』への出演も決定しており、どのようなライブパフォーマンスを披露するのか、早くも注目を集めている。 ----- ■“NEO EXILE”の1組として注目を集める、彼らの魅力とは? 『iCON Z 2022 ~Dreams For Children~』を経て誕生したLIL LEAGUE、そしてKID PHENOMENON、THE JET BOY BANGERZ、WOLF HOWL HARMONYの4グループは、Z世代ならではの感性を活かし、あらたなEXILE TRIBEの魅力を発揮する“NEO EXILE”として躍進している。 そのなかでLIL LEAGUEは、平均年齢15.6歳という若さでデビューしただけあって、フレッシュで爽やかな魅力が満載だ。 メジャーデビュー曲「Hunter」や「Higher」に代表される、クラスの人気者が集まったような等身大の親しみやすい雰囲気は、同世代にとっては“自分ごと”として彼らの音楽やパフォーマンスがより近いものとして感じられるだろう。 また、他の世代にとっては、彼らの音楽…等身大の親しみやすい雰囲気や夢を追いかけるまっすぐな姿、一瞬一瞬にかける熱い想いや仲間との絆などが聴衆それぞれの“青春”へと導く役割を担っており、今後も幅広い属性の人々を虜にしていくに違いない。 いっぽうで、結成から2年が経ち、彼らは多様な世界観の楽曲にも挑戦している。いわゆる自己紹介ソング「48 BARS RELAY」では、メンバー全員がそれぞれの個性に満ちた歌詞を巧みなラップで表現。流れるような堂々としたフロウにはきっと度肝を抜かれるはずだ。 そして“表と裏”をテーマにした「Lollipop」ではダークでミステリアスな世界観を、『Youth Spark』の収録曲「Beat Loud」ではシリアスで大人びたムードを見せ、表現の幅を広げている。年齢やキャリアを重ねるごとに新しい彼らに出会えるので、いつまでも驚きはつきないだろう。 すでに高いスキルとスター性を持つ6人だが、全員がまだ10代であり、のびしろは無限大だ。 最年少の難波碧空はオーディション開始時から10cm以上背が伸びたと言い、変声期真っ只中のメンバーも。 そんな状況すら、メンバーは「その日しかできないパフォーマンスを見せられるのもLIL LEAGUEの強みのひとつ」とポジティブに捉えている。今後の成長を楽しみにしつつ見守れることも、彼らを応援する醍醐味だと言える。 身長や年齢がバラバラで“でこぼこ”感がありつつも、歳の差にかかわらず意見を活発に交わし合い、深い信頼関係を築いてきた6人。安定感があるダンスパフォーマンスは、パワーを開放するようなエネルギッシュさと共同生活によって培われた一体感に満ちており、思わず目を奪われる。 ----- ■全員2000年代生まれ!メンバー詳細プロフィール ◎岩城星那(いわき せな) ・生年月日:2004年10月21日 ・出身地:大阪府 ・血液型:O ・憧れのアーティスト:松井利樹(BALLISTIK BOYZ) 自他ともに認める“おバカなリーダー”で、無邪気にはしゃぐことがありつつも、日々グループのことを深く考えて行動しているまとめ役。曽祖父の影響で幼少期から北島三郎などの演歌に親しみ、アーティストを志すようになった。 グループ最年長だが、ワクワクしながらメンバーに寝起きドッキリを仕かけるなど、ヤンチャな少年心の持ち主で、年下メンバーからもたびたびツッコミを受けることも。 透き通るような深みのあるボーカルは、10代と思えぬ色気を帯びており、オーディション時には“フューチャーセクシー”というキャッチフレーズが付いていた。 BALLISTIK BOYZの松井利樹に憧れている。趣味は香水集め、ぬいぐるみ集め、映画鑑賞で、かなりの甘党である。 ----- ◎中村竜大(なかむら たつひろ) ・生年月日:2004年11月27日 ・出身地:福岡県 ・血液型:B ・憧れのアーティスト:マイケル・ジャクソン ボーカル、ダンス、ラップのすべてで高い実力を持ち、オーディション中は個人ランキング1位を獲得。“出来杉くん”と呼ばれていたほどマルチな才能を持つ。本人が考えるいちばんの武器は、中音域の甘い歌声。 ギターの弾き語りも得意で、中学生の頃からアーティストを目指し、路上ライブを行っていた。その行動力から楽曲制作にも意欲をのぞかせる。 マイケル・ジャクソンに憧れてダンスを始めた。愛称はたっちゃんで、長身で小さい顔に抜群のスタイルを誇り、マイペースで寂しがり屋な性格。 好きな漫画は『ONE PIECE』『ブルーロック』など。お化けが苦手な辛党で、「メンバーの中で自分がいちばんよく食べる」と話すほど、食べることが好き。 ----- ◎山田晃大(やまだ こうだい) ・生年月日:2005年8月10日 ・出身地:福岡県 ・血液型:不明 ・憧れのアーティスト:マイケル・ジャクソン 幼少期にマイケル・ジャクソンに憧れてダンスを始め、そのキャリアは12年以上。幼い頃から数々のダンスコンテストで結果を残してきた。 グループ内では年齢が真ん中で、“中間管理職”として振る舞う。明るくムードメーカー的な存在で、ボケとツッコミのいずれもこなすが、体当たりでボケてスベってしまうこともしばしば。 佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS)に似ていると言われることが多く、佐藤からも誕生日に服をプレゼントされるほどかわいがられている。好物は餃子。映画鑑賞が好きで、特に『タイタニック』や『ロミオ&ジュリエット』など、海外のラブロマンス映画をよく観ている。 ----- ◎岡尾真虎(おかお まとら) ・生年月日:2008年5月7日 ・出身地:京都府 ・血液型:O ・憧れのアーティスト:BIGBANG ボーカル、ラップにおいても高い実力を持ちながら、コンテストで多数の優勝や上位入賞を果たしてきたダンスの才能は光るものを持ち、グループのダンスリーダーをつとめている。自身で振付を手がけることもあり、「Monster」などでコレオグラフを担当した。 読書が趣味で移動時や寝る前によく読んでおり、特に恋愛小説を好む。 低音ラップが魅力。負けず嫌いでブレない芯を持っている。百田、難波とは同い年でグループの最年少組だが、大人っぽい雰囲気をまとっているため、「よく老け顔と言われます(笑)」と話すことも。 ファッションが好きで、モデル業などにも意欲を見せる。兄はKID PHENOMENONの岡尾琥珀。 ----- ◎百田隼麻(ももだ はいま) ・生年月日:2008年5月15日 ・出身地:大阪府 ・血液型:O ・憧れのアーティスト:Mrs. GREEN APPLE 兄と弟に挟まれて音楽好き3兄弟の真ん中として育つ。洋楽の歌詞は耳コピで覚えるなど、高い音楽センスを持ち、オーディションでは“天才肌のミュージックボーイ”というキャッチフレーズで親しまれていた。 特徴的な声を持ち、エッジボイスも操る。パフォーマンス中の表現力の高さに定評があり、カメラへのアピール力は抜群。 かわいらしいビジュアルだが、本人は“LIL LEAGUEのお笑い担当”を自称するほど明るくポジティブな性格で、バラエティ番組でも積極的に発言してグループを盛り上げる。 年上メンバーに対しても遠慮せず意見を伝えたり、ツッコミを入れるなど、物怖じしない性格。好きな食べ物は砂ずり。 ----- ◎難波碧空(なんば そら) ・生年月日:2009年1月21日 ・出身地:神奈川県 ・血液型:AB ・憧れのアーティスト:マイケル・ジャクソン 関西人だらけのメンバーの中で、唯一の関東出身者。最年少メンバーでふわふわとした雰囲気があり、メンバー全員からかわいがられている。 いっぽう、落ち着いた佇まいで肝が据わっており、パフォーマンス中は別人のようにのめり込んで、高い表現力を発揮する。 デビューしてからグンと体格が成長しており、変声期中でも歌唱力を維持し、人々を魅了する。愛称はなんちゃん。 “吉野北人(THE RAMPAGE)オタク”を自称するほど、吉野に憧れている。実家では10体ほどのぬいぐるみと一緒に寝ていた。尊敬する人はマイケル・ジャクソン。好きな食べ物はお寿司で、中でもサーモンは「一生食べられる」と話すほど。 ----- ■メンバー全員が10代で過ごす最後の夏に出す新曲 2024年7月31日、3rdシングル「Youth Spark」を発売するLIL LEAGUE。ここでは収録楽曲について触れていきたい。 ----- 「Youth Spark」 秋には岩城、中村が20代に突入するため、LIL LEAGUEにとって2024年の夏は、メンバー全員が10代で迎える最後の夏。 歌詞には“Jump higher 夜明けまで”“ネオンの光浴びて/感じるまま踊り続け”と、彼らのステージに懸ける情熱と、今しかないティーンエイジャーの魅力が詰め込まれている。 トラックはファンクが基調となっており、ホーンの音色が華やかに響く。憧れているメンバーも多いマイケル・ジャクソンを思わせるような、熱量の高いボーカルにも注目してほしい。ライブでも盛り上がること間違いなしの爽快なダンスナンバーだ。 ----- 「Beat Loud」 グループのイメージを覆すような、セクシーさ漂う一曲。アフロビートを取り入れたトラックは中毒性が高く、パフォーマンスビデオでは、メンバーの大人っぽい表情とキレのいいダンスを堪能することができる。 耳に残る低音ボーカルをベースとしつつ、中村、百田の高音パートが印象的なコントラストを生み出している。 歌詞では“感じてるんだ 夜明け 夜明け 夜明けを”“新たな自分に出会えたんだ”“次の時代 呼ばれる”と、さらに進化を遂げて新境地に突入していくメンバーの心境が表されているようだ。 ----- 「HEAVY GAMER」 テレビ東京系TVアニメ『シャドウバースF』のエンディングテーマとして書き下ろされた「HEAVY GAMER」。このタイトルは“ゲームガチ勢”を意味し、強力な敵にも勇敢に立ち向かっていく姿が、疾走感に満ちたビートに乗せて描かれている。 “決してゲームオーバーにはできない/絶対後悔はできない”と強い覚悟で挑戦する野心に満ちた姿勢は、夢を追いかけ、今まさにその夢のために駆け上っているLIL LEAGUEらしいポジティブなメッセージである。 さらに“ハンパな覚悟じゃ憧れてた光景/目にする事は無理さ到底”というフレーズには、デビューを果たし、厳しい芸能界で切磋琢磨し続ける、今現在の姿が重なり、様々な状況下で奮闘する人々の心を打つだろう。 ----- 「The Walk」 フジテレビ系TVアニメ『ぼのぼの』主題歌として書き下ろされた「The Walk」は、シマリスくんやアライグマくんといった個性豊かな動物たちの日常を描くこの作品にふさわしく、優しくたゆたうようなビートに乗せて、メンバーが等身大な魅力を発揮している。 下北沢の繁華街や、住宅街をそれぞれに颯爽と駆けていった6人が、やがて集合して肩を組み、仲睦まじく歩いていくコンセプトビデオは癒しそのもの。普段の彼らの生活の様子を覗き見たような親しみやすいムードに満ちている。 “1人よりも2人”“1人きりじゃ物足りない”という歌詞も、『ぼのぼの』とうまくリンクさせながら6人の絆を表しているかのようだ。 ----- ■LIL LEAGUEで目指す未来 3rdシングル「Youth Spark」のリリースに加え、9月23日には東京・東京ガーデンシアターにて、LIL LEAGUE、KID PHENOMENON、THE JET BOY BANGERZ、WOLF HOWL HARMONYが集う一夜限りのスペシャルライブ『NEO EXILE SPECIAL LIVE 2024』に出演。 高水準のパフォーマンスを武器に、今後躍進を遂げ、LDHのあらたな未来を作っていくこと間違いなしのLIL LEAGUEを、ぜひチェックしておきたい。 TEXT BY 岸野恵加
THE FIRST TIMES編集部