矢に願い託す 無病息災を祈願 日光二荒山神社
とちぎテレビ
今シーズン一番の冷え込みとなった奥日光の日光二荒山神社中宮祠では、1月4日寒空の下、神職らが矢を放って1年間の無病息災などを祈る新春の伝統行事「武射祭」が行われました。 奥日光の中禅寺湖のほとりにある日光二荒山神社中宮祠では、室町時代から続くとされる伝統の神事「武射祭」が毎年1月4日に行われています。 その昔、男体山の神が「大蛇」に、そして群馬県・赤城山の神が「大ムカデ」に姿を変え、領地をめぐって戦場ヶ原で争い、大決戦の末、弓の名人の子孫の助けで男体山の神が勝ったという伝説にならったものです。 宇都宮地方気象台によりますと、奥日光は4日氷点下9.6度と今シーズン一番の冷え込みとなりました。 冬の冷たい風が吹きつける中、中麿輝美宮司が「ヤー」という威勢の良い掛け声とともに国内外の安寧を祈って一番矢を放つと、続いて烏帽子に狩衣姿の神職や裃姿の県弓道連盟の役員らが次々と矢を放ちました。 この矢を拾い家に飾ると縁起が良いとされていて、参拝者たちは無我夢中で矢を拾っていました。
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