ヤクルト・ウィークポイントは的確に補強 競争激化で底上げにも期待大【2024最新メンバーリスト】
2024年を迎え、来るシーズンに向けた各球団の新たな陣容が見えてきた。12球団の最新メンバーリストを各チームの見どころとともにお届けする。 写真=BBM ※情報は1月7日現在 【選手データ】西川遥輝 プロフィール・通算成績
【2023年成績】セ5位 57勝83敗3分、勝率.407、チーム打率.239、チーム防御率3.66 国内FA権を取得した田口麗斗とは新たに3年契約を結び、戦力ダウンは回避。ストーブリーグも積極的に動きを見せ、戦力は昨季から確実に上積みされた。助っ人の補強も年内に済ませており、今季の布陣は完成したと言っていい。 昨季12球団最下位の防御率に終わった投手陣は新たに7人が加入。ドラフトでは西舘昂汰ら大卒、社会人卒の即戦力を1~3位で指名したことからもウイークポイントの補強を最優先に進めてきた。助っ人は先発候補のヤフーレ、救援候補のエスパーダを獲得。国内からも昨季イースタン投手2冠の右腕・宮川哲、通算463試合登板の左腕・嘉弥真新也とバランスよく補強に成功した。ケガでここ2年は戦力になれていない奥川恭伸が完全復帰間近であることからも、投手陣は昨季から大きく姿が変わりそうだ。 野手陣は助っ人補強なしの点からも、既存戦力に自信が見える。サンタナ、オスナは来日4年目を迎え、村上宗隆とともに中軸を担う。昨季は故障に泣いた塩見泰隆、山田哲人の奮起が得点力のカギを握るだろう。注目は西川遥輝の加入がチームにどのような影響を及ぼすか。盗塁王4度の実力者だがレギュラーは確約されておらず、若手から大ベテラン・青木宣親を含めた左翼の定位置争いに加わる。競争によるチームの活性化にも期待したい。リーグ3連覇を逃した昨季は故障、不振の選手が続出して5位に沈んだことからも、戦力層の厚さは懸念点。ここ数年はレギュラーの固定化が続いているだけに、その座を取って代わる若手の台頭も待たれる。 首脳陣は正田樹が二軍投手コーチとして新たに加わった。若手左腕の育成に期待がかかる。一軍では嶋基宏バッテリーコ―チがヘッド兼任に。就任5年目を迎えた高津臣吾監督を支える新体制で、2年ぶりのリーグ制覇へまい進していく。