衆院選 千葉県選管は「七つ道具」で点検 県警、取締本部を設置
衆院選の公示（15日）を前に、千葉県の選挙管理委員会は10日、公示日に立候補者らに交付される選挙の「七つ道具」を点検した。県警では同日、選挙違反取締本部が設置された。 【画像】次期衆院選での「政党議席予測」（5月27日時点） 選挙運動を候補者に任せきりになると、候補者の財力などの違いから不公平な選挙が行われる恐れがある。そこで、公職選挙法では選挙運動の方法などで、ある程度の制限を設けている。選管はあくまで公正な選挙を行うため、どの候補者も同じ条件で七つ道具を使えるようにしている。 七つ道具とは、①選挙事務所用標札②選挙運動用自動車（船舶）表示板③選挙運動用拡声機表示板④乗車（船）員用腕章⑤街頭演説用標旗⑥選挙運動員用腕章⑦個人演説会用の立て札などの表示板をいう。選管は今回、84陣営分を用意した。 この日は、県選管の職員が二人一組でそれぞれに不鮮明な印刷はないか、枚数はそろっているかなど、声を出しながら「指差し」で入念に点検した。 選管の担当者は「衆院解散から投開票日まで短い期間だが、立候補者がスムーズに対応できるよう全力で当たる」と語った。 一方、県警では、衆院選の選挙違反取締本部を本部内に設置した。県警本部の約210人に加え、県内39署でもそれぞれ必要な人員を配置し、捜査にあたる。 インターネットを使った選挙違反を取り締まるため、サイバー犯罪対策課の捜査員らのサイバー空間でのパトロールも強化する。 県警捜査2課によると、令和3年の衆院選ではポスターの掲示違反など約160件で警告した。同課幹部は「常に不偏不党かつ厳正公平な立場を堅持し、選挙違反の取り締まりに当たる」と強調した。（松崎翼）
