67歳オバ記者が綴る“魅力度ランキングワースト1位 佐賀県、茨城県の魅力 茨城の鉄板パワースポットと佐賀・唐津の「人の優しさと食べ物のうまさ」
茨城でおすすめのパワースポット神社
まあね。昨年の魅力度ランキング最下位の茨城女が何を言うかと言われそうだからさ。論より証拠で私は機会があれば東京の人を茨城旅に誘っている。特にここ数年の鉄板のおすすめスポットは日立市の御岩神社だね。パワースポットとは何か、ここの鳥居をくぐったとたんわかる。あたりを漂っている空気が濃くて純度が高く感じられて、ひと息つくたびに細胞レベルで浄化される気がするの。 しかし縁とは不思議よね。そりゃあ「魅力度最下位」なんて言われると気分悪いけれど、佐賀好きな仲間が集まって、そこで茨城女の私が佐賀愛を語らせてもらえるなんて、こんな幸せ、ある? 幸せといえば中川さんもそう。彼はネット編集者の激務を10年以上続けてきて心身ともに疲れたんだって。それでセミリタイアしてアメリカに移住を考えていたところにコロナ禍。「じゃあ、唐津はどう?」とライターのヨッピーさんがすすめてくれて、中川さんは妻のガチャさんとその気になった。ヨッピーさんは佐賀県県庁の移住担当の人と中川さんをつないで、中川さんも移住後は唐津のよさを大々的に発信。私ほか大勢の人が中川さんがそこまでいいと言うならと、唐津を訪ねてすっかりトリコになったと、ここまではモノの弾みだよね。 なんとヨッピーさんは移住後の中川さんを案じて、ひそかに県庁の担当の人と連絡をとっていたと、この日のイベントで告白したのよ。長く付き合っているから中川さんの性分をよく承知している。お互いに誤解がないか、行き違いがないか心配だったんだって。「ええ~っ、そうなの! わし、全然知らんかった」と中川さんが驚いたこと。そういう中川さんも友人知人に私の話をしてくれていて、この日集まった人の半数以上がオバ記者を知っていたの。
人の優しさと食べ物のうまさ
で、私が何を話したかというと唐津市を流れる気のよさの事。子供の頃から知らない街をほっつき歩くのが大好きな私には、気持ちよく歩ける町と緊張する町があって、唐津はただ歩いているだけでリラックスするんだわ。初めて訪れたときはそれが不思議でね。その正体が知りたくて、3週間後にまた行ったんだから、どんだけよ。そしで感じたのは人の優しさと食べ物のうまさで、これは群を抜いている。それと私はまだ未体験だけど、唐津くんちのお祭りには毎年、日本中から人が押し寄せてくる。 で、わが茨城県のほうだけど、愛車で日本中を回っているサラリーマンのU氏が言うんだわ。 「茨城の魅力度はこのままでいいんだよ。東京から2時間弱でひなびた農村風景や、信じられないくらい安くてうまい農作物が手に入るところなんか他にないもの。このまま、このまま」と。そのたびに「都会人め、ほざいてろ」と思うけど、「だよね」とも思うんだわ。 弟、両親の法事がひと段落ついて、しばらく茨城から足が遠のいていたけど、年末はお墓参りに帰ろうかな。 ◆ライター・オバ記者(野原広子) 1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。 【431】“鉄旅”を愛する67歳オバ記者、『大人の休日倶楽部パス』を使って青森へ 「寿司屋や海鮮居酒屋には行かない」理由 【430】67歳オバ記者が提案する「たった540円」で1日満喫するバス旅 「ライトアップされた東京タワー」も楽しみながら →オバ記者の過去の連載はコチラ