下っ端家来キャラがうますぎる…! 夏ドラ『スカイキャッスル』本多 力「高めで硬質な声」にハマる人続出?
“上司の前ではずっと立っている”下っ端キャラを極めている
本多 力は俳優歴は20年以上と長く、映画『サマータイムマシン・ブルース』での田村役の認知度が高いのですが、ゲスト出演、レギュラー出演を含め、今までに数多くの舞台、ドラマや映画にも出演しています。 だから演じた役柄もバリエーションに富んでいる……はずなのですが、それでも下っ端キャラ感が強いのは、ここ数年の間に演じていた役柄の影響です。 大河ドラマ『光る君へ』(NHK系)で柄本 佑演じる藤原道長の従者・百舌彦を演じているかたわらで、『大奥』(フジテレビ系)では、従者ではないけれど女中から買い物などを頼まれる門番・五菜の猿吉と、上司(的な役割の人)に無理難題を頼まれたり世話を焼く役柄が並行して放送されていたので、その印象がかなり強まりました。 2023年のドラマ『今日からヒットマン』(テレビ朝日系)では、筧 利夫演じる闇の組織の男の直属の部下、キノコ頭(役名がこれだけなんです)役。部屋に入ってもずっと座らせてもらえない哀れな部下役を、コミカルに演じていました。 そんな風に、誰かの部下で、上司のわがままに翻弄され困惑する、アタフタする、というような下っ端キャラをすでに極めているのではと思います。上司の前ではずっと立っているイメージ。ちなみに動きも面白い。
やや高めで硬質な声も魅力的
また『魔法のリノベ』(関西テレビ)で演じていた「まるふく工務店」の中堅社員・越後寿太郎。工務店のキャラクターがフクロウなので、キャッチコピーとして「ホーホー」と言う姿と声がおかしくて、今も妙に耳について忘れられません。 そう、彼はコミカルな演技自体も魅力的なのですが、やや高めで硬質な声もかなり特徴的で、一度聞くと忘れられなくなるのです。 早口の、いわゆるオタクしゃべりも似合いそうな声ですが、実際『浦安鉄筋家族』(テレビ東京系)では、アニメ・発明オタクの大沢木家の長男・晴郎をフルスロットルで演じていました。 その他にも、役柄の説明が「センター分けで公家顔の判事」「忍者装束の人気動画配信者」など、「ちょっと何言ってるか……?」となりそうなひと癖あるキャラばかり。というか、彼が演じるからひと癖ある人に見えてくるのだと思います。 そんなひと癖ある人に見えるはずが、『スカイキャッスル』は登場人物が濃くて怖いキャラだらけなので、龍太郎が一番普通に見えるところもあります。龍太郎の登場シーンが一番ホッとする。 後半に向けて、龍太郎が活躍する場面を期待して待ちたいと思います。 『スカイキャッスル』 毎週木曜21時00分放送(テレビ朝日系) X:@skycastle__ex
斎藤真知子