企画展「布をまとう~古代人の衣~」/埼玉県
古墳時代に使われていた布を織るための道具や行田市などから出土した埴輪を通じて、当時の人たちが身に着けていた衣服を伝える企画展が行田市郷土博物館で開かれています。 企画展では、古墳時代の糸を紡ぐための道具や機織り機、それに当時の衣装を伝える埴輪など、あわせて152点が展示されています。 国の重要文化財に指定されている「筒袖の男子人物埴輪」がまとう手先が隠れるほどの長い袖の上衣は、朝鮮半島から伝わったものとみられています。 行田市から出土した「たすきがけの女子人物埴輪」は胸と背中に、X字状の帯がまかれているのが特徴です。 当時の衣装をイメージしやすいようにと、埴輪をもとに再現した人形も飾られています。 国内で2例目となる「中筒受け」は、行田市から出土した機織り機の木製部品です。 6世紀後半から7世紀前半のものとみられていて、日本で最も古い出土品となります。 この企画展は11月24日まで行田市郷土博物館で開かれています。
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