ルノーが2025年限りでのF1パワーユニット開発終了を正式発表。メルセデスのカスタマーチーム化が濃厚
ヴィリー側の抗議
ルノーがF1のエンジンプロジェクトを断念するという決定は、ヴィリーの従業員からの反発があった後に下されたものだ。 ヴィリーで働くスタッフたちは、アルピーヌがエンジンプログラムに資金を投じずカスタマーチームとなることはコストカットに繋がるとはいえ、正当なものではないとして、この動きに抗議した。 ただ、今年初めにルノーのルカ・デ・メオCEOと新アドバイザーのフラビオ・ブリアトーレがアルピーヌのF1計画を見直す中で、メルセデスのエンジンを長期的に使用することが望ましい道であるという結論が固まっていった。 この決断がもたらすものは金銭的メリットだけではない。アルピーヌはメルセデスと契約することで競争力のあるPUを手にすることができ、現在抱えるエンジンパワーの不足という問題を解決できる。 アルピーヌのチーム代表であるオリバー・オークスは最近、2026年に向けたプロジェクトを継続させたいというヴィリー側の考えに理解を示した一方で、デ・メオCEOには考慮すべき要素が多くあるのだとして、こう説明していた。 「あらゆる要素が絡んでくるが、結局のところ、最高のエンジンを搭載したいということだろう。それについて今ルカが検討している」 なお、メルセデスとの話し合いは継続中であり、両社の将来のパートナーシップについては正式に発表されていない。
Jonathan Noble