「13歳の貴重な姿」子役時代から活躍…北村匠海が出演した漫画実写化作品を振り返る
■可愛すぎる忍者姿にキュン!『忍たま乱太郎』
同じく2011年に公開された映画『忍たま乱太郎』は、尼子騒兵衛さんの漫画『落第忍者乱太郎』を原作とした実写化作品だ。テレビアニメも1993年から放送が続く長寿作品で、世代を問わず愛されている作品である。 実写映画では、『無限の住人』(原作:沙村広明さん)や『土竜の唄』(原作:高橋のぼるさん)など、漫画の実写化作品を多く手がける三池崇史さんがメガホンを取った。 主演は人気子役の加藤清史郎さん、そのほか可愛らしい子役たちが忍者のたまごとして奮闘している本作において、北村さんは忍術学園の四年生である田村三木ヱ門役で登場。 三木ヱ門は「忍術学園のアイドル」を自負し、過激な武器を愛するキャラクターだ。そのキャラ像の通り、北村さんは“武器オタク”なキャラクターを見事に演じていた。 原作でも人気のあるキャラクターとあって注目度は高かったが、明るい髪色をポニーテールのように一つに結った三木ヱ門に扮する北村さんは可愛らしく、強い印象を残した。当時から整った顔立ちが目を引く存在であったが、北村さんの子役時代の貴重な姿を見ることができる作品となっている。
■映画初単独主演では変顔披露も!『とんかつDJアゲ太郎』
2014年から『少年ジャンプ+』(集英社)で連載が始まった、漫画『とんかつDJアゲ太郎』(原案:イーピャオさん、作画:小山ゆうじろうさん)。とんかつ屋の跡取り息子である勝又揚太郎を主人公に、“とんかつ屋”と“DJ”をミックスした異色のコメディ作品となっており、その人気から2020年に実写化された。 主人公の揚太郎に抜擢された北村さんにとって、初の映画単独主演となった本作。今までにないギャグテイストな芝居をするうえで、「人を笑わせるのって凄く難しいなと痛感しました」と、役作りに苦労していたことを明かしている。 また、作中で北村さんは数々の変顔を披露しているのだが、当時の舞台挨拶では共演者の山本舞香さんから“顔のストレッチをしてから撮影に臨んでいた”と、撮影の裏話も飛び出したが、二宮健監督も「格闘している北村君がとっても可愛くて」「葛藤も含めて可愛さが溢れるくらい滲み出る映画になった」と、演技に真摯に向き合う北村さんを大絶賛していた。 北村さんといえば、ダンスロックバンド「DISH//」のメンバーとしても知られているが、『とんかつDJアゲ太郎』ではキレキレのダンスも披露している。 演技に変顔にダンス……と多才ぶりを見せつけ、新たな一面を開拓した作品の1つとなった。 数々の作品に出演している北村匠海さん。インタビューなどを見ると、作品に対してストイックで熱い想いを持って挑んでいることがよくわかり、1つ1つの作品へ向ける熱量には脱帽してしまう。 そんな北村さんは、2025年2月に公開される短編映画『世界征服やめた』では初めてメガホンをとり、自ら脚本と監督にも挑戦している。俳優として、歌手として、そして映画監督としても活躍を見せる北村さん。彼の躍進劇はまだまだ終わらないようだ。
もくもく