W杯アジア最終予選 日本は豪州、サウジなどと同組 森保一監督「予想通り厳しいグループに入った」
サッカーの2026年W杯アジア最終予選の組み合わせ抽選が27日、クアラルンプールで行われ、8大会連続出場を目指す日本はオーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと同じC組に入った。6チームずつ3組に分かれ、各組2位までが本大会出場権を獲得(3、4位はプレーオフへ)。2位以内を目指す中で、サウジアラビアは前回のカタール大会でアルゼンチンを破るなどしている強敵だ。 やはりW杯への道は一筋縄ではいかない。最新FIFAランク下位のポット6から行われていった抽選会。プレゼンターを務めた元日本代表FWの岡崎慎司氏が18チームの最後に引いたのが『JAPAN』だった。 「予想通り厳しいグループに入ったな、という第一印象です。前回のW杯最終予選も険しい道のりを歩み、今回もそれ以上に過酷な戦いに挑むことになりますが、覚悟と勇気を持って臨みたいと思います」 欧州視察中に抽選を見届けた森保監督は、日本協会を通じてコメントした。オーストラリア、サウジアラビア、中国は前回カタール大会の最終予選でも同組。バーレーン、インドネシアとは今年1月のアジア杯で対戦した。近年しのぎを削ってきたライバルばかりの顔ぶれとなったC組の厳しさを引き立てるのは、ポット3のサウジアラビアだ。 対戦成績は10勝1分け5敗だが、敵地では3戦全敗。前回、2021年10月の最終予選第3戦でも0-1と敗れた。その後、サウジアラビアはW杯に出場。1次リーグでのちに優勝するアルゼンチンに2-1で勝つ大番狂わせを演じた。23年8月までイタリアを指揮していたマンチーニ監督が率いる中東の雄は、今年6月の2次予選最終戦でヨルダンに敗れてポット2からポット3に転落。しかし、ポット1に匹敵する力があると言っても過言ではない。 前回の最終予選で日本は、ホームでの初戦・オマーン戦で敗戦。第3戦も落として敗退の危機にひんした。「アジアでの戦いは一筋縄ではいきませんが、これまでの経験や積み上げをいかしながら勝利を目指して戦い抜きます」と森保監督。必ず上位2チームに入り、8大会連続のW杯出場を決める。(山下幸志朗)