最上義光と連歌、文化人の姿見る 山形の歴史館で企画展
初代山形藩主で、武術に長けた文化人として知られる最上義光が好んだ連歌(れんが)に関わる史料を紹介する企画展が、山形市の最上義光歴史館で開かれている。当時の交友関係をうかがい知ることができる連歌が並ぶ。来年1月5日まで。 連歌は戦国時代の大切な教養として位置付けられた和歌を上句と下句に分け、複数の参加者が交代で詠んで作品を完成させる。武士や貴族、豪商、僧侶など身分を問わず集う連歌会は、さまざまな情報収集の場でもあったとされる。 義光の師匠だった連歌師・里村紹巴(じょうは)ら当時一流の著名人とともに参加した連歌からは、地方の大名ながらも風雅を理解する優れた人物として評価されていたことが伝わる。揚妻昭一郎学芸員は「時代背景や参加者を読み解き、当時の話し合いの内容を想像するのが面白い」と見どころを語る。