51年ぶり史上3頭目のダービー&菊花賞二冠へ ダノンデサイルと過去2頭の意外な共通点とは?
日本ダービー馬のダノンデサイル(牡3、栗東・安田翔伍厩舎)が、菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)で史上3頭目の偉業を狙う。 【写真】横山典弘騎手とダノンデサイルのこれまで ダノンデサイルは父エピファネイア、母トップデサイル、母の父Congratsの血統。母は14年の米G1・BCジュベナイルフィリーズの2着馬。一昨年のセレクトセール1歳では1億3500万円(税抜)の高値で取引された。 ここまで5戦3勝。全てのレースで横山典弘騎手が手綱を取っている。1月の京成杯で重賞初制覇。皐月賞はレース直前に右前肢跛行を発症したため、無念の競走除外となったが、その悔しさを晴らしたのが日本ダービーだった。絶好5番枠から好位のインを確保。いわゆるウイニングポジションで脚をためると、直線で内ラチ沿いから先頭へ。追ってくる1番人気のジャスティンミラノを寄せ付けず、2馬身差の完勝を収めた。今回は当時以来、5カ月ぶりのレースとなるが、ぶっつけ参戦は予定通り。それだけに仕上げに抜かりはないだろう。 これまでに牡馬の三冠馬は8頭いる。では、二冠馬はどうだろうか。皐月賞と日本ダービーはトウカイテイオーやドゥラメンテなど16頭、皐月賞と菊花賞はセイウンスカイやゴールドシップなど8頭。しかしながら、日本ダービーと菊花賞は43年のクリフジ、73年のタケホープの2頭のみ。これは意外な事実ではないだろうか。 偉大な先輩2頭とダノンデサイルの共通点を探すなら、皐月賞に出走していないこと。逆に相違点はクリフジが秋5戦目、タケホープが秋2戦目だったのに対し、日本ダービーから直行での参戦となることだが…。いずれにしても今年の菊花賞はダノンデサイルが不動の主役。是非とも休み明けを克服し、51年ぶりの偉業を達成してほしい。