水をかけ合いながら楽しく踊る ミャンマー伝統の「水かけ祭」 母国では開催難しくなる中 広島に集った人々の思いとは
祭の収益は、ミャンマー国内の避難民の支援に使われる、ということでした。 ■母国ミャンマーが「毎日毎日 心配で」 ミャンマーでは、2021年2月1日、軍がクーデターを起こして以来、空爆などで、大勢の市民が亡くなったり、家を失い避難生活を強いられたりしています。 広島のミャンマー人や支援者たちは、クーデター以降、毎月1日に街頭で支援を呼びかけています。 広島ミャンマーコミュニティー アウン・チー・ミィン代表 「ミャンマーの国民たちは日々、殺されています」 2019年に来日した留学生のアウン・チー・ミィンさんは、水かけ祭の発起人です。母国で楽しめなくなった祭りをここ広島で開催して、ふるさとを助けたいといいます。 広島ミャンマーコミュニティー アウン・チー・ミィン代表 「家族が逮捕されたり。ここの中にもいますけど。みんな家族がミャンマーにいて、自分はここに暮らしていても、安心ではないんです。みんな、毎日毎日、心配で。自分たちにできるだけはしないといけないということで」 ♪歌「タジャンモー」 水かけ祭で必ず歌われるという、この歌は、水をかけ合いながら楽しく踊ろうという意味で、ミャンマー人なら誰でも知っているといいます。 広島ミャンマーコミュニティー アウン・チー・ミィン代表 「これ、食べてみて」 ― え? いいの? 「いいです」 ー おいしい! 「あしたはもっとおいしい」 広島の水かけ祭の準備は、前日深夜まで続きました。 ■いよいよ当日… 公園にはミャンマーの香りが充満 祭り当日。わたしたちが到着した午前10時すぎにはすでに準備は万端で、会場にはミャンマーの人たちがあふれていました。 広島に暮らすミャンマー人は1000人ほどです。この日の参加者は日本人を含めておよそ800人ということでした。 前日に準備されていた食材が、次々と参加者の胃袋に収まって行きます。会場中にスパイスの香りが漂って、行ったこともないミャンマーに来たような気分になりました。
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