動画で現在の状態を説明したキャサリン皇太子妃は、どのような治療を受けているのだろう？

およそ2カ月前に腹部の手術を受けたキャサリン皇太子妃は3月22日（現地時間）、新たに動画を公開。手術後にがんと診断され、現在は「予防的な化学療法」を受けていることを明らかにした。 【写真】キャサリン妃、手術や加工批判で激やせ…？パパラッチがとらえた「食料品店」に向かう姿 その「予防的な化学療法」とは、具体的にはどのような治療法なのだろうか？ アメリカの大手総合病院、メイヨー・クリニックのウェブサイトによると、「化学療法」とは一般的に、「体内で急速に成長している細胞を死滅させるため、強力な化学薬品を使用する薬物療法」のこと。そして、世界保健機関（WHO）によると、「予防的化学療法」とは「（対象となる特定の）グループの人々すべてに対して大規模に、安全で1度の投与で済む品質が保証された医薬品を定期的に、単独または複数の組み合わせで投与すること」。 これは通常、蠕虫（ぜんちゅう）または寄生虫による感染症（蠕虫症、土壌伝播蠕虫感染症）のリスクにさらされている人々を対象に行うものだという。 つまり、キャサリン皇太子妃が受けているという“予防的な”治療法はこれとは別の、「化学予防法（chemopreventionc）」だと考えられる。 アメリカの国立がん研究所（NCI）はこの治療法について、「がんの発症リスクを低減させたり、再発を予防したりするために、特定の医薬品やその他の物質を使用するもの」だと説明している。 また、そうした医薬品には、「タモキシフェン」や「ラロキシフェン」など、特定の種類の乳がんを発症するリスクが特に高い人に使用されるものが含まれるという。 ケンジントン宮殿もキャサリン皇太子妃自身も、診断を受けたがんの種類や、薬物療法が具体的にどの程度進んでいるのかについて、明らかにしていない。ただ、宮殿の関係者によれば、「化学療法を開始したのは2月に入ってから」だという。 広報担当者は、「キャサリン皇太子妃は、医療チームが可能であると判断したときに、公務を再開します」「皇太子妃は前向きであり、完全に回復することに集中しています」と述べている。 ※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。