グッドマンとの世界タイトルマッチ開催発表記者会見後、4つのベルトを持ち、記念撮影に納まる井上（撮影・狩俣裕三）

　プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥（31＝大橋）が12月24日、東京・有明アリーナでIBF＆WBO世界同級1位サム・グッドマン（26＝オーストラリア）との防衛戦に臨むと24日、発表された。 　今年3戦目で、年間3試合は17年以来、7年ぶりだ。9月3日、東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー（アイルランド）を7回TKO撃破して以来、約3カ月ぶりの防衛戦になる。 　同日、都内のホテルでカード発表会見に出席した井上の主な一問一答は次の通り。 　　　◇　　◇　　◇ 　－グッドマンの印象＆警戒点は 　井上　（5月6日）東京ドームでの戦いが終わったあたりから、意識はしています。意識する点、警戒する点は非常にまとまった選手で、その中で無敗のレコードを持つので。無敗というのは必ず何かしらの強さを持っているということだと思う、そういうところを気をつけて戦いたい。 　－調整や減量の方向性は 　井上　この年3試合は2017年ぶり。この3試合は自分の中ですごく調整だったり、体を整える段階においてすごく良い試合数だなとあらためて思うことができた。12月も間違いなく、良い調整ができると思う。 　－クリスマス決戦 　井上　これといってクリスマスイブに試合をやることに関しては、特段な思いはありません。今年を締めくくるという意味で、またインパクトのある試合をしていきたいなと思う。 　－海外でグッドマン選手が物足りない相手と言われる 　井上　グッドマン相手が相手不足など、どうこう言われてもWBOとIBFのランキング1位になっている選手。このベルトを守っていく中で、避けられない相手の1人。 　－モチベーションは 　井上　もちろんグッドマンは侮れない相手。何より前戦の自分を超える、そこを自分はモチベーションにしている。ドヘニー戦もそうでしたけど、モチベーションは問題ないかな。 　－ドヘニー戦では体重を増やした。今回は 　井上　1つ、このグッドマン戦でのキーポイントを挙げるとするならばスピードを意識している。前回ほど自分は体重を戻すことなく、スピードを意識したボクシングをしたいと思う。 　－スピードがカギか 　井上　相手がグッドマン選手ということでスタイルを考慮した上でパワーではなくスピードで戦うという選択。それが1番適している。 　－スピード重視になると、どう変わるのか 　井上　スピードを意識したトレーニングに入ること。当日も（増量を）6キロぐらいに抑える、前回は7・4キロ増えたので抑える。当日の体重が1・4キロ低ければ相当なスピードが出てくる。その調整面、リカバリー面も含めて戦い方にしていきたい。 　－10月13日に王座陥落した前WBA世界バンタム級王者の弟拓真のフォローは 　井上　いろいろ話しましたし、自分の思いも伝えました。拓真の感じることが1番、拓真の思い、気持ちが1番だと思う。今言えるのはこれぐらい。 　－来年につなげる上でのこの試合の位置付け 　「毎試合そうですけど、次に向けてのステップアップの試合。来年というか、来春ですよね。来春、どんな試合があるか聞かされていないですけど海外でやるのか、日本でやるのか。この試合が終わってから動き出すこと。この試合に勝たなければ次のステージはみえてこない、1つ1つ大事に戦っていきたい。（おわり）