大河「光る君へ」まひろの父・為時を演じる岸谷五朗 晩年迎え自身も「孫が欲しくなった」
「源氏物語」の作者として知られる紫式部の生涯を描くNHK大河ドラマ「光る君へ」は11月17日に第44回が放送され、最終回まで残すところ4回となった。主人公まひろ(紫式部/吉高由里子)の父・藤原為時(岸谷五朗)も齢を重ね、余生を過ごすために三井寺で出家。1月7日放送の第1回から演じ続ける為時を「いとおしい」と語る岸谷が、長期間に及んだ大撮影を振り返った。 ■1時間18分で剃髪姿に 晩年を迎えた為時は第44回で出家を宣言。次回予告には剃髪姿で登場した。 「剃ったかと思いますよね。実は違うんです。今の技術はすごくて」と剃髪は特殊メークと明かし、「昔は石膏で型を取って4、5時間かかった。それが今は写真を撮るだけ。1時間18分でできました」と笑顔で語る。 岸谷が演じる為時は、第1回から登場を続ける。大河ドラマの出演は「琉球の風」「江~姫たちの戦国~」「青天を衝け」に続いて4作目だが、「大河って演じる役が亡くなることで、次々とクランクアップしていくんですよね。今回は過去の出演作と比べて長く生きています。こういう作品に出合えることはなかなかない」と感謝を口にする。 ■父を超えていったまひろ 為時は文学に秀でているが、堅物で世渡りが下手だった。官職に就けず貧乏暮らしも長く続いた。そのため文学的素養を受け継いだ娘のまひろに対して「お前が男であったらな」とぼやいてきたが、第32回(8月25日放送)ではまひろが物語を書くために内裏に出仕する際に「お前が女子(おなご)であってよかった」と告げる。 「父として、娘を文学に目覚めさせてしまったという気持ちがずっとあったのだと思います。普通に嫡妻として幸せになる道には導いてやれなかった。でも、これでよかったと心から思えた。まひろと為時の親子関係を表す(脚本の)大石(静)さんの素敵なセリフですよね」 その後、まひろの書いた「源氏物語」は宮中で話題になる。そんなまひろのことが誇らしい半面、「できる娘」を持った寂しさもあっただろうと想像する。 「『全く違う世界に行ってしまったな』という寂しさみたいなものはあったでしょうね。もし、妻のちやは(国仲涼子)が生きていたらと思うことがありました。父を超えて有名になったまひろについて、夫婦だったらどう話していたのか。お酒でも飲みながら話したかったですね」と思いを巡らせる。
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