大河「光る君へ」まひろの父・為時を演じる岸谷五朗 晩年迎え自身も「孫が欲しくなった」
■「たまらなかった」惟規との別れ
まひろの弟で「かわいいバカ息子」だという惟規(のぶのり/高杉真宙)にも愛情を注いだ。それだけに第39回(10月13日放送)で迎えた突然の別れは「たまらなかったですね」と振り返る。
「惟規が亡くなっていくシーンでは、彼のこれまでの姿が頭に浮かんできました。惟規は辞世の句の最後の文字だけ書けずに力尽きるんですよね。その1文字は、あとから為時が書いたであろうというね。あれはつらかったですね」
撮影では別の苦労もあった。「余談ですけど、あの越後に向かうシーンのロケはとんでもなく暑い日で。馬に乗っていると馬の体温も高いので、まるでサウナにいるようでした。惟規とも『早く降りたいね』って話して。『惟規、お前はやく倒れろ!』なんて言っていましたね。短いシーンなんですけど、思い出深い撮影でした」と舞台裏を明かす。
■悔しい宋語のシーン
劇中では乗馬のほか、漢詩を読むシーンや宋語で話すシーンもあった。「漢詩を読むのは難しかったですね。でも、練習を重ねて、指導してくれた先生から90点をもらいました」と喜んだが、一方の宋語は「こちらは95点をもらえたんですが、リハーサル後に監督から『もっと下手に』と言われてしまって。あえて40点の出来にしました」と悔しがる。
まひろの娘・賢子が生まれてからは「おじじ様」になった。祖父役は初めてだったといい、「もう、ぐにゃぐにゃに孫には甘いんだろうなと。まひろが叱っていると、ちょっとやめなさいよって思う。どんなときも孫の味方だという感じがしましたね。親とは違ってある種、無責任といいますか。ひたすらかわいくて。孫、欲しいですね」と顔をほころばせる。
■吉高由里子の役者力
主演の吉高とは1年を通して親子役で接してきた。所属事務所の後輩で昔からよく知る存在だが、共演するのは今作が初めてだった。
「第2回で吉高が登場したときに、初めて彼女の目を見て芝居をしたんですよ。その目を見たときに『こいつの役者力はこれだったのか』とすごく思いました」と振り返る。その上で「吉高のいいところは、主役としてみんなを緊張させないんですよね。大河って若手の俳優は特に緊張してくるんですけど、彼女が率先して場を和ませる。それは本当に彼女の優しさだと思いますね。直接は言っていないですけど。調子に乗ると嫌なので」と照れくさそうに語る。
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