長芋の門松と熊手を手に明るい新年になることを願う中川部会長（右）と小原課長

　長野県東筑摩郡山形村のJA松本ハイランド山形支所に、村特産の長芋でできた門松と熊手がお目見えした。特産品を生かした縁起物を地域住民や生産者に楽しんでもらい、長芋の消費拡大や話題作りにつなげようと支所職員が作った。長芋の門松は昨年末に続く第2弾で、熊手は今年新たに加わった。支所出入り口に展示されるやいなや「面白いじゃん」と注目を浴びていた。 　門松は竹の代わりに長芋を生かした。熊手は手のように広がった異形の芋（長さ約80センチ）を活用し、松やナンテンをあしらう。来年のえとの辰（たつ）にちなみ「龍頭（りゅうず）」と呼ばれる芋の先も飾った。 　今年は5～6月の大雨で畝が崩れるなどした影響で異形が多く発生。贈答用に向かず価格も安くなってしまう状況を逆手に取って制作したJAの小原太郎営農生活課長は「見た人に笑顔になってもらえたら」と話す。芋を提供したJAの中川信隆根菜部会長は「面白いアイデア。明るく楽しい1年になれば」と願った。1月7日ごろまで展示する。