スマホNGの寮生活も「俺は明徳義塾に行く」最愛のひとり息子が“15歳で越境入学”…母の本音「強がりとかではなくて」「入寮後、1本の電話」
NumberWeb「アスリート親子論」インタビュー 集団生活、ハードな練習、スマホ使用が制限された環境……そんな生活を送れるからこそ、子を寮入りさせたいと願う親がいる。高校野球の強豪、高知・明徳義塾に島根から越境入学したひとり息子とその母、そして子どもたちを預かる馬淵史郎監督の証言から「寮生活の事情」を探った。〈全2回の1回目〉 【記事写真】「絶対、明徳に行く」最愛の息子のカワイイ幼少期「強がりとかではなくて…」子と離れた母の姿…「陸の孤島は本当か?」明徳義塾の現地ルポ写真まで一気に見る 「高校野球の寮生活」と聞くと、どんなイメージを持つだろうか。 甲子園を目指し、15歳で親元を離れる。過酷な練習に取り組み、時には理不尽な上下関係に耐える……。こうした印象から、愛する我が子を送り出すことに、抵抗を感じる家庭も少なくないと聞く。 そんな中、ひとり息子に「県外の学校で寮生活を経験してほしかった」と語るのが、島根県大田市在住の竹下真奈美さんだ。真奈美さんの息子である徠空(らいあ)は、現在、高知の強豪である明徳義塾に在籍。この春、3年に進級した。
スマホ所有NGも…「明徳に行きたい」
明徳義塾――春夏計42度の甲子園出場を誇る、高校野球界屈指の強豪である。 全野球部員が寮生活を送り、須崎市の山間に校舎、寮、練習場を構える環境から、「山の中で3年間を過ごす」と評されることも少なくない(学校公式サイトでは「緑の山に抱かれた」と表現)。 「娯楽は高知新聞しかない」と言われた一昔前から部内規則は緩和されたものの、現在もスマホの所有はNG。それでも毎年のように40人以上の新入部員が入学し、3学年で100人を優に超える大所帯が長年続く。 竹下家のある島根県大田市から、明徳義塾が校舎を構える高知県須崎市まで、距離にして約400キロ。竹下徠空は、一度も訪れたことのないその学校の名を、中学2年時に、進路希望調査の第一希望欄に記入した。母・真奈美さんが回想する。 「近所に、徠空が幼いころからずっと素振りを見てもらって、『師匠』と慕う方がいたんです。その方から『明徳に行けるように頑張れよ! 』と言われていたそうで。私もそういうところに行けるぐらい頑張ってほしいな、とは思っていたんですが、進路希望調査票を見たときはびっくりしましたね。本気なんだって」
【関連記事】
- 【つづきを読む】明徳義塾で衝撃の事実「iPad、みんな使ってますよ」馬淵史郎が明かす“ウワサと違った”100人超え寮生活の実態「来たことない人が想像で書く」
- 【記事写真】「絶対、明徳に行く」最愛の息子のカワイイ幼少期「強がりとかではなくて…」子と離れた母の姿…「陸の孤島は本当か?」明徳義塾の現地ルポ写真まで一気に見る
- 【村上宗隆の父】「宗の話は、何も喋りませんよ」村上宗隆の父から忠告も…気づけば2時間“家族の話” 弟・慶太「宗にぃと背比べすると、自分が勝つんです!」
- 【ヌートバーの母】「僕の名前はラーズ・ヌートバー。日本人です」ヌートバー10歳、突然の“予言”…母クミさんが語る“WBC代表選出の15年前”「あれは本気だったのか」
- 【千代の富士の長男】「父は家族だけの時に逝きました」 千代の富士が愛する夫人と過ごした“特別な晩年”…長男・秋元剛に聞く「千代の富士はどんな父親でしたか?」