新大関・大の里を阿炎が幕内では2度目の決まり手すくい投げで撃破
◇大相撲九州場所4日目(2024年11月13日 福岡国際センター) 東前頭3枚目の阿炎(30=錣山部屋)がすくい投げで新大関の大の里(24=二所ノ関部屋)に今場所初黒星をつけた。 立ち合いはもろ手突き。そのまま右ノド輪で相手をのけぞらせた。そこから引いて相手が勢い込んで出てくるところ、右を差した瞬間に間髪入れずに投げを打ち、転がした。ABEMA大相撲中継で解説を務めた元幕内・若ノ城の阿嘉宗彦氏は「立ち合いの突きで大の里はのけぞっていましたからね。そこから体勢を戻そうとしてしまいますから…」。大の里は一度、上体が起き上がった反動で前へ突っ込む形になり、その勢いを利用した阿炎の鮮やかな投げ技だったことを指摘した。 突き押し得意の阿炎が勝った際の決まり手は押し出し、はたき込み、引き落とし、突き出しの4つで7割近くなる。阿炎が幕内で、すくい投げで勝つのは2018年初場所7日目の錦木戦以来2度目。阿炎としては珍しい技で大の里が意表を突かれたとも言えそうだ。