【衆院選】熊本4選挙区の終盤情勢調査 1区は自民前職が先行し立憲新人が追う展開
KKT熊本県民テレビ
27日に投開票される衆議院選挙について、KKTと読売新聞社は、熊本の4つの選挙区の終盤の情勢を探りました。その結果、3つの選挙区では自民党の候補が優位に戦いを進めています。一方、熊本1区では、自民党の前職が先行し、立憲民主党の新人が追いかける展開となっています。 調査は、10月22日から24日に電話とインターネットで行い、取材も加味して終盤の情勢を分析しました。
熊本1区です。届け出順に立憲民主党の新人・出口慎太郎候補、自民党の前職・木原稔候補、参政党の新人・重松貴美候補の3人が立候補しています。
1区は、木原候補が先行し、出口候補が追いかけ、重松さんが続く展開です。 木原候補は自民党支持層の約9割を固めています。年代別では70歳以上でおよそ5割の支持を得るなど、すべての年代に浸透しています。出口候補は立憲民主党支持層の約9割を固め、れいわ新撰組支持層の約5割に浸透しています。重松候補は年代別では30歳代の支持が比較的高くなっていますが、伸び悩んでいます。一方、無党派層では、木原候補と出口候補への支持は拮抗していて、4割あまりは、態度を明らかにしていません。
熊本2区です。届け出順に自民党の前職・西野太亮候補、参政党の新人・近田茜候補、共産党の新人・奥田木の実候補の3人が立候補しています。
2区は西野候補が戦いを優位に進め、奥田候補、近田候補は苦戦しています。 西野候補は自民党支持層と推薦を受ける公明党支持層の約9割を固めています。奥田候補は立憲民主党とれいわ新撰組の支持層の約3割に浸透しています。近田候補は40歳代の支持が比較的高くなっていますが、広がりが見られず苦戦しています。
熊本3区です。届け出順に参政党の新人・植田貴俊候補、自民党の前職・坂本哲志候補、社民党の新人・橋村りか候補の3人が立候補しています。
3区は坂本候補がリードする展開で、橋村候補、植田候補は伸び悩んでいます。 坂本候補は石破内閣の支持層の約8割、支持しない層の2割あまりにも浸透しています。橋村候補は立憲民主党支持層の約5割を固めるほか、石破内閣の不支持層から3割あまりの支持を得ています。植田候補は年代別では18歳から29歳の支持が比較的高くなっていますが、伸び悩んでいます。