「引くのは左手と決めていたのに」 金丸夢斗を引き当てた中日・井上監督、夢に出てきたドラフト抽選シーン
「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が 24日、東京都内で開かれ、中日は関大の金丸夢斗投手(21)を1位指名し、4球団競合の抽選で、井上一樹監督(53)が交渉権を獲得。アマチュア球界ナンバーワン左腕は名古屋で日本一の夢を追う。 ◆2024年ドラフト 各球団1位指名【写真】 井上監督から繰り出された渾身(こんしん)のガッツポーズが満点の初仕事を物語った。「取り乱しました。脱臼したかと思った。今までで一番大きなガッツポーズだったと思う」。利き腕の左肩をすりすりした。 お告げ通り、下から2番目を引いた。DeNA、阪神、巨人との4球団競合で今季順位最下位だから1番にクジを引いた。指揮官個人として1位指名・金丸を決めたのは10日ほど前。夢で金丸競合の抽選シーンが出てきたという。 「下から2番目、というような場面があった。お告げをもらった気がしたんです」。ボックスを上からのぞいて「引くのは左手と決めていたのに、気づいたら右手でいってた」。下から2番目、下から2番手…。それだけ取って紙を開く。交渉権獲得の文字を確認した。気づいたら左腕を振っていた。 運もためた。監督就任後、ドラフトを視野に入れて大好きな競馬を控えた。「止めたから何って話じゃないけど、クジを引くのはおれだと思っていたから。運を使いたくなかったんだよね」。幼少期から近所の商店街でくじ引きするとどうもツキがあった。 引き当てた最速154キロ左腕。25日には関大に出向く予定。「どこの球団からも評価されるアマチュアナンバー1投手です。チームとして先発左腕の加入は喫緊の課題。入団となれば、目配り、気配りをして大きく成長してもらいたい」。高橋宏との近未来Wエースへ夢は広がる。
中日スポーツ