【ボクシング】「ミラモン」日本フェザー級王者松本圭佑V3成功も猛省「一から出直したい」
<プロボクシング:フェニックスバトル117大会>◇25日◇東京・後楽園ホール 日本フェザー級王者の松本圭佑(24=大橋)が3度目の防衛に成功した。プロ14年目の同級8位藤田裕史(34=井岡)の挑戦を受け、3-0(100-90×3)の大差判定勝利を収めた。左右に構えをスイッチする挑戦者に対し、2回に左フックを浴びた以外はワンツー、右ストレート、右ストレートボディーを仕掛けて主導権を握り続けた。ジャッジ3人全員がフルマークをつける展開だった。 過去2度の防衛戦は、いずれもランキング1位の挑戦者に判定勝利。今回はKOにこだわっていただけに、ダウン奪取もなかったことを反省。実力差をみせつけながら倒しきれなかったこともあり「今日、自分のボクシングは何もほめられることがなかった。また一から出直したい。やはり求められているもの(KO)を求めるがゆえにプレッシャーが先行して丁寧なボクシングができなかった」と反省の弁。最後まで笑顔をみせることはなかった。 メインイベンターとしての重圧、KOを期待されるプレッシャー、そして同じ興行では世界ユースVの「モンスター2世」坂井優太(19)ら同門の後輩たち4人も上々のデビューを飾った。松本は「良い新人が入ってきて負けられないな、と。自分の体がプレッシャーに弱いなと感じた。気持ちの弱さも出た。今日の内容では世界なんて言っていられない。すぐに練習を再開して強い姿をみせたい」と口元を引き締めていた。