台湾有事までも取引? 米国大統領に返り咲いたトランプ氏の外交・安保政策が沖縄に与える影響はー
また前嶋教授はある “ビッグネーム” が果たす役割にも注目している。 「中国側が今期待しているのは、例えばイーロン・マスク氏とのパイプ。彼はトランプ政権に入るとみられています。イーロン・マスク氏は何回も中国の要人と会っている。彼をパイプにしてトランプ政権と話せるのではないかと中国側は見ているところがあります。これが実際にどうなっていくか」 「中国との関係はひいては沖縄の関係にもなる。要するに台湾の安定は沖縄の安定でもある。トランプ氏の『取引』のやり方で、うまくいくかどうか、ということでしょうか」 ■石破総理が掲げる「日米地位協定の改定」はー 日本との関係では、石破総理が意欲を示している日米地位協定の改定が、沖縄にも大きく影響する。トランプ政権での展望はあるのだろうか。 ▽前嶋和弘 教授 「石破総理が日米地位協定(の改定)というのは日米安保にも、日本にとってもプラスなんだともっと強く押し出すことは、アメリカでも理解してくれると思うんですね」 「その説明をいつするのか。まだワシントンで日米地位協定の見直しについてしっかり考えている段階ではない。まずしっかり考えてもらう、そして日米同盟にとって(改定が)必要だということを十分に訴えていくことで、地位協定を見直していく、これが必要かと思います。ただ、タイミングはもう少しあとになるのではないか」 沖縄を取り巻く安全保障環境はどう変化していくのか。激動の時代に入りそうだ。
琉球放送