新作そばを紹介する学生ら＝八千代市の「さわ田茶家」

　和洋女子大（市川市）で栄養学を学ぶ学生と八千代市のそば店有志でつくる「やちよ蕎麦（そば）の会」がコラボして開発した新感覚の創作そば6品が完成し、市内で発表会が開かれた。納豆などの“ネバネバ食材”を盛り付けたり、クラムチャウダーと合わせたりとアイデアあふれるメニューばかり。21日から同会の4店舗で販売する。 　市と八千代商工会議所の八千代産学官協同ネットワーク運営協議会が企画。7回目の今回は、管理栄養士を目指す同大家政学部健康栄養学科3年生の13人が参加した。13人は4チームに分かれて各3品程度ずつを提案。蕎麦の会メンバーがプロの目で選んだ6品について、さらに試作・試食を重ねるなどして納得の新作を完成させた。 　発表会では、学生たちがメニューを紹介。納豆やオクラなど8種類の食材を盛った「気分はサッパリ！！ネバネバそば」を考えた奥本優花さん（20）は「健康を考えてカロリーを抑えた。ゆずつゆで味変も楽しめる」とアピールした。「～まるでモンブラン～秋香るクラムチャウダーそば」は、栗も乗ってスイーツのモンブランとうり二つ。担当した三浦美咲さん（20）と斎藤紗也花さん（20）は「魚介のクリームソースのしょっぱさと、具材の栗やサツマイモの甘さがマッチしてくせになる」と味にも自信を込めた。 　チキン南蛮が豪快に乗った「とりタルぶっかけそば」や千葉らしい「ごまピーナッツつけそば」、旬の野菜で山の紅葉をイメージさせる「秋てんこもり坦々そば」、身も心もほっこりする「焼き豚汁そば」もお披露目された。 　蕎麦の会の澤田政道会長（75）は「私たちには考えもつかないメニューばかり」と感心しきり。コロナもあり市内のそば店は減りつつある。「世代が違えば味覚も違う。昔からのものを守りつつ新しいものを受け入れていかないと伝統文化は守れない。若い人にぜひ食べに来てほしい」と期待した。 　6品は21日～11月10日の前期と11月11日～30日の後期に分け、各期3品ずつを提供。値段は1380～1680円。4店舗はさわ田茶家、蕎麦セイジ、蕎麦だいにんぐ長寿庵、そば喫茶去万屋。店舗ごとに販売メニューなどが異なる。