【UFC】ペレイラが粘るラウントリーを最後は血だるまTKO、3度目王座防衛に成功「もっともタフな試合のひとつだった」
2024年10月5日(日本時間6日)に米国ソルトレイクシティのデルタセンターにて『UFC 307: Pereira vs. Rountree』(U-NEXT配信)が開催された。 【写真】メインのスコアカード。3Rまで優勢は挑戦者だった メインは「UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ」として王者アレックス・ペレイラ(ブラジル)と、挑戦者カリル・ラウントリー・ジュニア(米国)が対戦した。 ▼UFC世界ライトヘビー級選手権試合 5分5R 〇アレックス・ペレイラ(ブラジル)12勝2敗(UFC9勝1敗)9KO/TKO ※UFC5連勝 205lbs/92.99kg [4R 4分32秒 TKO] ※右アッパー ×カリル・ラウントリー・ジュニア(米国)13勝6敗(UFC9勝6敗)9KO/TKO? 205lbs/92.99kg ※ペレイラが3度目の王座防衛に成功 メインイベントは、UFC世界ライトヘビー級選手権試合(5分5R)で、王者のアレックス・ペレイラ(ブラジル・37歳)が、同級8位のカリル・ラウントリー(米国・34歳)を挑戦者に迎えて、3度目の防衛戦に臨む。 ペレイラは、キックボクシング33勝7敗後、MMAに転向し11勝(9KO)2敗。フィニッシュ勝利率81パーセントの強打者だ。 UFCではミドル級、ライトヘビー級の二階級制覇王者で、ミドル級時代にはショーン・ストリックランド、イズラエル・アデサニヤらに勝利している。 2023年7月にライトヘビー級に転向し、ヤン・ブラホヴィッチに判定勝利。11月にはライトヘビー級王座決定戦として元同級王者イリ―・プロハースカを2R KOに下し王座戴冠を果たした。 2024年4月の『UFC 300』で元ライトヘビー級王者のジャマール・ヒルを1R、左フックでKOして初防衛戦に成功すると、6月の『UFC 303』ではプロハースカと再戦。1R終了時に左フックでダウンを奪うと、2R開始時に左ハイキックで再びダウンを奪いパウンドで2R TKO勝ち。2度目の王座防衛に成功している。 対するラウントリーJrは、MMA13勝(9KO)5敗。UFC5連勝中のムエタイバックボーンのストライカーだ。2018年7月の『UFC 226』では、元K-1ファイターのグーカン・サキに1R TKO勝ちしている。 2014年にプロMMAデビューすると、16年の『TUF23』で決勝進出。2021年9月のモデスタス・ブカウスカス戦以降、カール・ロバーソン、ダスティン・ジャコビー、 クリス・ドーカス、アンソニー・スミスを相手に5試合中4試合をフィニッシュ勝利している。 2024年6月の『UFC 303』でジャマール・ヒルと対戦予定だったが、ラウントリーが禁止薬物のDHEAが混合されたサプリメントを誤って摂取したとUFC側に申告したため、試合中止に。2カ月間の出場停止処分後、約10カ月ぶりの試合でペレイラに挑む。 1R、いきなり中央に出て右前蹴りのペレイラ。掴んだラウントリーJrが崩すが立ち上がるペレイラは右ミドル。ラウントリーJrはサウスポー構えからワンツー。 ペレイラは左ロー。ラウントリーJrは左を伸ばす。ペレイラは左ハイ。そしてワンツーのスピーディな右ストレートがかすめる。右ハイのペレイラの打ち終わりに左で詰めるラウントリーJrをかわすペレイラ。距離を掴んだか。 左ジャブのペレイラ。左ストレートのラウントリーJr。ワンツースリーと踏み込むが、バックステップでかわすペレイラ。 また中央に戻すペレイラは右ハイ、ブロッキングのラウントリーは右で飛び込む。詰めるペレイラに左フックを振る。じりじり詰めるペレイラを左ストレートで押し戻そうとするラウントリーJrだが、見切るペレイラ。ラウントリーJrのラウンドか。 2R、ジャブから左に繋ぐラウントリーJr。ペレイラは右ハイもブロッキング。蹴り足を掴もうとするラウントリーJr。右ジャブのラウントリーだが、右を刺したのはペレイラ。左ローも。崩れながらも左を繰り出すラウントリーJr。右ハイは見えているラウントリーだが、ペレイラの三日月が入る。 手数が減ってきたラウントリーJr。ペレイラはガード低めに詰めて左ジャブ。右ハイ。それをかわしたラウントリーJrが右! 腰を落とし下がるペレイラだがラウントリーJrは慎重。右回りにすると、ペレイラは左に回り蓋をする。右ストレートを突くペレイラにラウントリーJrは左ハイをヒットもホーン。初回に続き2Rもラウントリーのラウンドに。 3R、詰めるペレイラ。ガード高いラウントリーJrは左の踏み込み! さらに左ミドル! 下がったペレイラだが、ラウントリーJrは待ち。左から右ボディ、左ハイも。ここはブロッキングのペレイラは左ハイもブロッキングのラウントリーJrは、左ボディストレート。 左前手フックに右を合わせに行くラウントリーJrは、外足を取り左ストレートを突く。さらに右ボディもヒット。ペレイラの手数が減るなか、ペレイラの左ハイにラウントリーJrは左を狙う。 左ジャブを突いたペレイラは左のブラジリアンキックもかわすラウントリーJr。詰めるペレイラを左で押し戻す。左ヒザを当てたペレイラ! 前に出るが、ラウントリーJrも左右で押し戻す。右すとを当てるペレイラは一気に詰めて首相撲ヒザを狙うがホーン。ペレイラが獲り戻したラウンドか。 4R、左ローのペレイラは速い右ストレート。ラウントリーJrの打撃が単発に。ジャブを突き右ストレートを刺し込むペレイラは右前蹴りも。左ジャブがヒット! 一瞬下がるラウントリーJrは出血。 詰めるペレイラは左ジャブ、ワンツーの右! 下がるラウントリーJrの打ち返しをかわし、ジャブを連打。ラウントリーはガードを固めると右アッパー、右ストレート! ケージまで下がるラウントリーJrは防戦一方で止められてもおかしくない。 血だるまになったラウントリーJr。詰めるペレイラはヒザ、ワンツー、左ヒザ。しかしラウントリーJrも打ち返し。そこに左右ボディを効かせたペレイラ。ついにラウントリーJrが崩れた。 ライトヘビー級王座を防衛したペレイラは、「もっともタフな試合のひとつだった。相手はムエタイで練習してきたことも分かった。相手を疲れさせるプランだった。俺はカーディオがいいんだ。(次?)ストリックランドとは練習しているし邪魔をしたくない。(ヘビー級は?)いまはこの階級で満足している」とコメント。 また敗者にもマイクが渡され、右目が塞がったラウントリーJrは、「ここに立てて感謝の気持ちでいっぱいだ。ペレイラが強いのは分かっていた。殴りたかったけど避けられた。また必ず戻って来る」と語った。
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