結婚後に正社員からパートに切り替えます。その場合、扶養に入った方が夫の手取りは増えるのでしょうか?
結婚後に扶養に入るデメリット
結婚後に扶養に入ることはメリットだけではありません。以下のようなデメリットも考えられます。 ●被扶養者の将来もらえる年金額が少なくなる可能性がある ●被扶養者の収入に制限がかかる 被扶養者は国民年金保険料が免除されるメリットはありますが、その分厚生年金に加入していない期間が長くなるため、その分もらえる年金は少なくなってしまうでしょう。 また、扶養に入っていると被扶養者は所得制限がかかるため、大きく収入を得ながら扶養に入ることはできません。 扶養には税法上と社会保険上の2つの概念があり、税法上では103万円、社会保険上では106万円と130万円という年収基準が設けられています。もし103万円を超えてしまうと、配偶者控除の対象から外れ、106万円または130万円を超えると健康保険や国民年金に加入しなければいけなくなります。
結婚後に扶養に入った場合、配偶者控除により夫の手取りが増える可能性がある
結婚後に扶養に入った場合は、配偶者控除または配偶者特別控除により、夫の所得税が減るためその分手取りが増える可能性があるでしょう。被扶養者に関しては、一定の所得内であれば健康保険料や国民年金保険料が免除されるケースもあります。 ただし、扶養者には誰でもなれるわけではない点やデメリットも考慮したうえで、扶養に入るか検討してみてください。 出典 全国健康保険協会 被扶養者とは? 一般社団法人 公的保険アドバイザー協会 公的保険の扶養と保険料負担について 国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問)No.1191 配偶者控除 国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問)No.1195 配偶者特別控除 厚生労働省 年収の壁・支援強化パッケージ 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部