環境省、トキ17羽を佐渡で放鳥 17年連続で通算30回目
環境省は4日、国の特別天然記念物トキ17羽を、新潟県佐渡市小野見で放鳥した。野生復帰に向けた取り組みで、2008年以降17年連続で、通算30回目。 佐渡自然保護官事務所によると、佐渡島中央の平野部で過密傾向にあり、解消を狙って放鳥場所を従来の島の南側から北側に移す。地元の同意が得られれば今後も続けたいという。 事務所によると、佐渡島に野生下で生息する個体は23年末時点で推定532羽。うち放鳥152羽、野生生まれが380羽。環境省は佐渡市以外での定着を目指し、放鳥候補地に石川県の能登半島地域や島根県出雲市などを選定した。各自治体は26年度以降の実施を目指して環境整備を進めている。