「嘘を言う理由を見出せなかった」当時の検察官が起訴判断の理由明かす 湖東記念病院事件・国賠訴訟の証人尋問 再審無罪の元看護助手の“自白”めぐり
滋賀県の湖東記念病院で2003年に死亡した患者に対する殺人の罪で服役後、再審無罪が確定した元看護助手の西山美香さん(44)が、国と滋賀県に賠償を求めた裁判で7日、証人尋問が始まり、元検察官と鑑定医が出廷しました。 西山美香さん(44)は2003年、滋賀県東近江市の湖東記念病院で、男性患者(当時72歳)を殺害したとする罪で、12年間服役した後2020年に再審=やり直しの裁判で無罪が確定しました。 西山さんは、捜査の違法性を明らかにするとして、国と県に賠償を求めています。 7日の裁判から証人尋問が始まり、当時、起訴の判断をした元検察官と、患者の遺体を解剖した鑑定医が出廷しました。 このうち元検察官は、西山さん側から起訴の判断が正しかったのかを問われ、「西山さんが嘘を言う理由を見出せなかった」と述べ、捜査段階での“患者の人工呼吸器のチューブを外して殺害した”とする内容の自白について、信用性を認めたと証言しました。 5月以降の裁判でも、取り調べを担当した警察官らの証人尋問が予定されています。
ABCテレビ