【神宮大会】 横浜が27年ぶり優勝 好救援のエース・奥村頼人は名前通りの「頼れる人」
◆第55回記念明治神宮野球大会最終日▽高校の部・決勝 横浜4―3広島商(25日・神宮) 横浜が、松坂大輔を擁した1997年以来、27年ぶり2度目の優勝を遂げた。1、2回に2点ずつ挙げ、スーパー1年生の織田翔希投手から背番号1の奥村頼人投手(2年)へのリレーでリードを守り切った。 4―2で迎えた9回表の守り。織田が自らの失策から1死二、三塁のピンチを招くと、レフトを守る奥村がマウンドへ向かった。 「織田が頑張ってくれたので、『任せろ』と言ってボールを受け取りました」。広島商の5番・菅太一右翼手(2年)の三塁ゴロの間に1点を与えたが、2死三塁で迎えた6番・柳井晶翔捕手(2年)を三振に切って取り、優勝投手になった。奥村は「自信のある真っすぐで勝負しました。秋の“完全制覇”を目指して来たので、ホッとしました」と思いを明かした。 97年の“松坂世代”のチームは、翌年のセンバツと夏の甲子園でも優勝した。「27年前は、松坂さんが公式戦44連勝しました。チームとして目指すのは44連勝。明日からは、センバツに向けてしっかりやって行きたい」と奥村は大きな目標を掲げた。
報知新聞社