「忙しくて子どものフォローが全然できていない…」と罪悪感を覚えたときにまずすべきこと【おおたとしまさ流アドバイス】
人は不完全だからこそ愛おしい
そもそも、子どもに限らず人には誰にでも欠けているところはあるものです。 人はどこかに欠けているところがあって、不完全だからこそ愛おしいのであって、仮に完全無欠の人なんていたとしても、きっと友達にはなれませんよ。 みんな欠けているところがあるからこそお互いに支え合い、お互いを必要として社会はできているのだし、お互いに欠けているところがあるからこそ人は惹かれ合うのです。 あなたやあなたのお子さんの欠けているところは、きっと誰かにとっての魅力です。 まず大人が、自分自身や自分の子どもも含め、人の欠けているところを愛おしく感じたり、尊敬し合えたりできる感性を大切にしたいものですね。
迷ったときの判断基準は「子どもの目が輝いているか」
子育ての選択において迷うことがあったときには、まずは「子どもを見ること」です。 子どもが何かをしているとき、そのことに興味・関心が向いている場合には、子どもの目はとても輝いているものです。 ただし、目の輝きにもキラキラとギラギラの2種類あります。 純粋な気持ちで何かに本当に夢中になっているときは、目がキラキラしているはずです。一方、何か悪いものに心を支配されているとき、目はギラギラと輝きます。 たとえば、子どもがスマホやゲームをやっているとき、目がキラキラしているならば心配はありません。目がギラギラしているなら、何らかの方法で救い出してあげなければいけません。 最終的な決断は、子どもの目を見て行いましょう。 (取材・構成:春田真理子)
出典: おおたとしまさ(2022)子育ての「選択」大全 正解のない時代に親がわが子のためにできる最善のこと KADOKAWA おおたとしまさ(2024)学校に染まるな! ――バカとルールの無限増殖 (ちくまプリマー新書 444) おおたとしまさ(2023)人生で大切なことは、ほぼほぼ子どもが教えてくれた。 (集英社文庫)
プロフィール おおたとしまさ 教育ジャーナリスト。1973年、東京生まれ。リクルートから独立後、数々の育児・教育誌の編集に携わる。学校や塾、保護者の現状に詳しく、各種メディアへの寄稿、コメント掲載、出演も多数。中高の教員免許を持ち、小学校教員や心理カウンセラーの経験もある。著書80冊以上。