山口市予算編成方針、財源不足は43億円に上る見込み…公共施設の維持にかかる固定経費膨らみ
山口市は25日、2025年度の予算編成方針を発表した。市役所の新庁舎など公共施設の維持にかかる固定経費が膨らみ、一般会計の財源不足は概算で43億円に上る見込み。不足額は10年の新市発足以降で最大となった。 【地図】山口市の位置
市によると、公共施設の整備が一段落して特定目的基金の取り崩しが抑制されるため、歳入は今年度当初比33億円減の579億円になる見通し。一方で、施設の維持管理に伴う固定経費の増加に伴い、歳出は同10億円増の622億円に達するという。
予算編成方針については〈1〉育児支援〈2〉雇用創出〈3〉医療確保〈4〉農山村の活性化〈5〉観光振興〈6〉デジタル化――などに重点配分する。伊藤和貴市長は25日の定例記者会見で「歳入歳出の両面から財源不足の解消に取り組み、人口減少に適応した持続可能なまちづくりを進めたい」と語った。