【漫画】ちょっとした指摘に涙が…発達障害の悩みあるあるに1万人が「知らなかった」
発達障害当事者が考える「みんな不幸」な状況を作らないための対策とは
発達障害を持つ多くの人は、「二次障害」というものが生じて苦しんでいます。例えば、相手の言葉のニュアンスをくみ取れず、強い「攻撃」や「否定」ととらえてしまいます。二次障害には2タイプに分類され、極端にネガティブな感情に陥り、うつの症状が出たり、身体症状として涙が止まらなくなったりなど、不安や怒りが自分に向く「内在化障害」がそのひとつです。一方で、社会で決められたルールを守れないほど、度を越えた攻撃性が出てしまうような、怒りや葛藤が自分以外に向く「外在化障害」のタイプがあるそうです。 【マンガ本編】軽い指摘が「攻撃」と感じる… 発達障害の悩みあるあるに「知らなかった」 発達障害の「二次障害」を抱える漫画家の春野あめさん(@AmeHaruno)も、生きづらさを感じてきた経験がたくさんあったそうです。しかし、同時に周りの人を困惑させてしまう一面もあるといいます。自分がなぜそんな発言や行動をしたのかを分析し、トラブルを減らすためにした対策とは……? 春野あめさんが「ちょっとした言葉を攻撃と感じるお話」としてX(旧:Twitter)掲載したエッセイマンガ『発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた』が話題です。いいね数は1.2万を超えており、読者からは「すごく分かりやすいです! 小さい家族が発達障害なので、これからのために知っておきたい……!」「まさにいまの自分です、難しいですよね……」「とてもよく分かります。でも泣いてしまうの止められないんですよね……」などの声があがっています。 春野あめさんは漫画家として活動しており、発達障害当事者である自身の経験をもとに描いた本作は、竹書房から発売中です。 作者の春野あめさんにお話を聞きました。 ーー今作『ちょっとした言葉を攻撃と感じるお話』が生まれたきっかけや、理由を教えて下さい。 この話は、はじめは二次障害というより、0か100かという極端な考え方をしてしまう「白黒思考」になりやすいといった特性が関係している話として描き始めたものでした。しかし、描き進めるうちに、発達障害の影響から起こった、ネガティブな体験や感情が大きく関係していることが分かってきました。さらに、監修していただいた中島美鈴先生が「二次障害」として分類してくださったことで確信を持てました。 ーー当事者ならではのエピソードの共有をありがとうございます。今作を描くうえで気を付けたことや、思い入れのあるシーンなどはありますか? 『ちょっとした言葉を攻撃と感じるお話』に限らず、この本全体を通して、当事者の人たちやその周りにいる方たちが抱える悩みごとの解決の糸口になってほしいと思って描いたので、発達障害について改めて自分でしっかり勉強し直しました。思い入れのあるシーンは全部です!!