味方良介、2.5次元俳優から映像界に欠かせない存在へ 『嘘解きレトリック』は新たな代表作に
『嘘解きレトリック』鈴鹿央士×味方良介の絶妙な関係性
映像分野への足がかりを掴んだ味方は、『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)や『理想のオトコ』(テレビ東京系)、『恋なんて、本気でやってどうするの?』(フジテレビ系)など次々とドラマ出演を果たし、1年を通して彼の名前を見ないことがないほどドラマに欠かせない俳優となった。特に視聴者の間で強く印象に残っているのは『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』(テレビ朝日系)や『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』(日本テレビ系)でのヒール役ではないだろうか。言葉を選ばずに言えば嫌なヤツなのだが、味方が演じるヒール役はどこか憎めない人物たちばかりなのだ。少し間違えれば、嫌なヤツで終わってしまう可能性すらあるキャラクターを味方は爽やかに演じていた。 2024年も毎クール出演している味方だが、『嘘解きレトリック』は新たな代表作となる予感がしている。味方が演じる端崎は、九十九夜警察署の刑事で左右馬とは学生時代からの親友。しかし、性格は正反対で、毎日をのらりくらり生きている左右馬とは違って、端崎は端正なキャラクターだ。いつも気だるげな左右馬と口達者な端崎。味方の畳み掛けるようなセリフ回しもあって、2人の性格の違いの対比をうまく表現していた。左右馬に対しては雑な対応をしているように見えるが、実は誰よりも信頼している、その絶妙な関係性が微笑ましい。味方の存在が左右馬を引き立てていると言っても過言ではない。 第8話でも端崎は、左右馬たちにスリや置き引きの注意喚起を促すビラ配りを手伝ってほしいという依頼を持ちかける。再び、左右馬とのタッグが見られるのか注目したい。 参照 ※ https://www.fujitv.co.jp/kyojo/interview/content-10.html
川崎龍也