〔東京外為〕ドル、153円台半ば=日銀利上げ観測後退で上昇(16日午後5時)
16日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀の利上げ観測後退などを受けて買いが優勢となり、1ドル=153円台半ばに上昇した。午前には実需買いも入り、一時154円に迫る場面があった。午後5時現在は、153円49~51銭と前週末(午後5時、152円82~83銭)比67銭のドル高・円安。 前週末の海外時間で、欧州時間は、日銀の利上げ観測後退を背景に買いが優勢となり、153円60銭台に上昇。米国時間の序盤にいったん153円20銭台まで売られたが、米長期金利の上昇などを受け、中盤にかけては153円80銭近辺まで水準を切り上げた。終盤は、153円60~70銭台を中心に推移した。 16日の東京早朝は、調整売りなどが優勢となり、153円30銭台に軟化。仲値公示にかけては国内輸入企業による実需買いが入り、153円90銭近辺まで上値を伸ばした。その後、やや伸び悩んだものの、再び買いが強まり154円近辺まで水準を切り上げると、正午にかけては153円70銭台に弱含んだ。午後は153円70~80銭台でもみ合った後、利益確定売りなどで午後3時前後には153円50銭台に下落。いったん153円70銭台に値を戻したが、午後5時に向けては153円40~50銭台に値を下げた。 ドル円は東京午前に「日米の決定会合のイベントを前に上値を試した」(大手邦銀)ため154円台に迫ったものの、「買い上がる材料がなかった」(外為仲介業者)として、頭が重くなった。午後は調整売りなどで軟化したが、「日米の会合を控え一方向にポジションを傾けづらい」(先の大手邦銀)として、様子見ムードが広がった。 ユーロは対円、対ドルで上昇。午後5時現在、1ドル=午後5時現在、1ユーロ=161円23~24銭(前週末午後5時、159円80~84銭)、対ドルでは1.0504~0504ドル(同1.0458~0458ドル)。