「投手は杉田が一番いい」と言われるように。カープ育成1位・杉田健が目指す理想の投手像
2023年ドラフト育成1位でカープに入団した杉田健。自信の強みを『ストレート』と語るルーキーが直面したプロの壁。そして、若鯉が思い描く今シーズンの目標とは。支配下登録を目指し奮闘を続ける、背番号120の思いに迫った。 【写真】入団会見で、「育成出身のスター選手を目指す」と語った杉田健 ◆魅力あるストレートを求めて、投球を磨きたい ーウエスタン・リーグが開幕し、5月6日現在で4試合に登板されています。二軍でプレーして手ごたえはございますか? 「二軍に来てから先発を務めることになったのですが、思った以上に結果が出なくて……。やっぱりちょっと勘違いをしていた部分もあったと思います。自分の良さは、まっすぐでどんどん押していってゾーンで勝負するところなのに、先発になったからといって少しスタイルを変えたような部分があったのだと思います。それが悪い方向にいってしまって自分で自分を苦しめていたところがありました。悩み抜いた末にフォームを崩したりして、ストレートの力もなくなって打たれることがあるので、今はちょっと苦しんでいるところかもしれません……」 ーやはり今意識して取り組んでいるところはストレートでしょうか? 「やっぱり自分の良さはストレートなのでそれを磨くことと、黒田さんにもアドバイスいただいたフォークも練習しています。まずはストレートをしっかり自分の思い通りに投げる。自分の納得できる球を増やすということに取り組んでいますね。コーチ陣の方からもたくさんアドバイスをもらっていますし、岡田(明丈)さんにも弟子入りして、毎日マンツーマンでやってもらっていてすごく勉強になっています」 ーでは今後、こだわってやっていきたいことはありますか? 「どんな球でも抑えられるようになりたいですが、その中でもやっぱりストレートで押せるような、困ったらストレートで勝負できるような、それくらい魅力あるストレートに憧れるので、とにかくストレートに磨きをかけたいです」 ーそれでは今季の目標、意気込みを聞かせてください。 「まずは支配下登録選手に上がることが目標ですが、そのためには二軍で結果を残し続けることが大事だと思っています。上を見過ぎずに、目の前の一試合一試合を必死にやりたいです。あとは、“ケガなくやる”ということです。結果で目立ちたいですし、誰が見ても『投手は杉田が一番いいね!』と思われるようになりたいです」 ー最後に読者のみなさまにメッセージをお願いします。 「見ていてわくわくするようなピッチングをしたいです。二軍で一番になればおのずと一軍にいけると思うので、とにかく二軍で一番良い投手になって観客のみなさんを魅了するピッチングができるようにがんばります。球場に自分が登板したら『待ってました!』と歓客が沸くような投手になりたいので、これからも応援をよろしくお願いします」