【サッカー日本代表】新たな戦い方で躍動、W杯2次予選全勝で最終予選へ
最終予選進出の過半数が中東勢
アジア2次予選はすべて11日に終了。最終予選に臨む全18チームが出揃った。 東アジア3チームに対して中東勢が10チームと過半数を占める。 B組で日本に次いで突破したのは北朝鮮。最終戦でミャンマーに4-1で勝って勝ち点を9とし、シリアを勝ち点2上回って3位から2位に入り、突破を決めた。 A組はカタールとクウェート、C組から韓国と中国。 石井正忠監督率いるタイはシンガポールとの最終戦に3-1勝って中国と勝ち点と総得点で並んだが、直接対決の結果で3位となり、あと一歩及ばなかった。 D組はオマーンとキルギス、E組はイランとウズベキスタン、F組はイラクとインドネシア、G組はヨルダンとサウジアラビア、H組はUAEとバーレーン、I組はオーストラリアとパレスチナが突破した。 なお、2次予選6試合で日本は24得点で最多。無失点は日本とオーストラリアのみだった。 最終予選は9月2日から来年6月10日まで開催され、全18チームが6チームずつ3グループに分かれてホーム&アウェイで対戦し、各組上位2位までの6チームが本大会出場権を獲得する。 そこで3位、4位に入ったチームはアジアプレーオフ、FIFAプレーオフ大会経由での本大会出場を目指す。まず、アジアプレーオフで3チームずつ2グループに分かれて対戦し、各組1位になれば予選突破が確定する。 各組2位チームは2戦方式で対戦して、勝てばFIFAプレーオフ大会へ進出し、アジアのほか、アフリカ、南米、オセアニア地域から各1チーム、北中米カリブ海地域から2チームの合計6チームで本大会出場権の残り2枠をかけて対戦する。 アジアプレーオフとFIFAプレーオフ大会は来年10月6日から11月18日までに行われる予定だ。 2026年から大会出場チーム数が32から48に拡大され、アジアの出場枠も4.5から8.5へ増えたが、予選の試合数も増え、道のりも長くなっている。 森保監督は出場枠増による楽観論を一蹴。最終予選について「出場国枠が増えて楽な予選になると思ったら大間違い。最終予選は間違いなく、厳しい戦いになる」と言い切る。 前回カタールW杯の最終予選で日本はホームで迎えた初戦をFIFAランク下位のオマーンを相手に落とし、序盤の苦戦につながった。 2018年W杯後から指揮を執る日本代表指揮官は、カタール大会アジア最終予選の苦い経験に言及。 「あってはいけない躓きのスタートをしてしまった悔しい経験がある。最終予選は別次元の厳しい戦いになることを、私自身ももう一度肝に銘じて準備をしないといけない。前回の経験が活きるように、心の準備をしていかなければいけない」と話した。 最終予選の組み合わせは、6月27日に行われる組み合わせ抽選会で決定する。 取材・文:木ノ原句望
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