Shopify とヤマト運輸が協業 最短配達日の告知やコンビニ受け取りなどが可能に 背景に2024年物流問題
Shopify Japanはヤマト運輸と協業し、Shopifyを利用する国内マーチャント(加盟小売業者)を対象に、荷物の円滑な配送や受け取りを目指した新サービスの提供を順次開始する。 3月下旬にスタートする新サービスは2つ。ひとつは、「ヤマト運輸 最短お届け予定日自動表示アプリ」で、商品の購入者がマーチャントのECサイト上で配送先の郵便番号を入力すると、最短で配達できる日が自動的に表示される。購入時に最短配達日がわかるため、購入者の利便性向上や購入率向上、配送者の再配達削減につなげる。ヤマト運輸が開発・運営管理を行う。 2つめは、購入者がヤマト運輸の営業所やコンビニエンスストア、オープン型宅配便ロッカーなどで商品を受け取れるようにするもので、配送に関わる機能を提供しているShopifyアプリ「配送カスタム.amp」をヤマト運輸の「EC自宅外受け取りAPI」に対応させる。 2社協業の背景にあるのが、いわゆる物流2024年問題だ。2024年4月1日以降、働き方改革関連法によって配送ドライバーにも残業規制が適用され、輸送能力が不足することなどが懸念されている。 同社では現在、顧客体験の向上や倉庫内業務管理、配送の最適化、商品の受け取り手段の多様化などを目指したサービスやアプリをShopifyのECサイト上で提供している。「今後も、国内EC事業者の業務効率化や、購入者の利便性向上に寄与するサービス提供を行っていく」という。 Written by 戸田美子
戸田美子