中日・大野雄大投手が激白!2勝目までの「ボロボロメンタル」
2回途中でノックアウト
明くる日、大野投手は登録抹消になって調整に入ります。 4月20日には阪神甲子園球場でマウンドに上がりました。かつてのイニングイーター、沢村賞投手の大野雄大は見る影もなく、2回途中で4安打6失点を失いノックアウトされました。 イニングイーターだった先発投手にとって屈辱の降板。この試合を大野投手が振り返りました。 大野「後で聞くと、この日のピッチング、首脳陣は1回で僕を交代させようとしていたらしいです。もう自分は一軍の首脳陣に信頼されていないと思いました」 結果が全ての世界とはいえ、かなりへこんだそうです。この日、大野投手は二軍への降格を告げられました。
屈辱の3被弾
二軍で調整後、6月29日にバンテリンドームナゴヤで、横浜DeNAベイスターズ戦の先発を与えられた大野投手。ところが5回5失点で負け投手となります。牧秀悟選手に2本、桑原将志選手に1本の計3本ホームランを打たれた結果です。 大野投手は振り返ります。 大野「バンテリンで3本ですよ。自分の真っ直ぐは二軍で通用しても、一軍のバッターには通用しないと痛感しました」 この日、また首脳陣に「二軍でもう1回ローテーション回って来てくれ」と言われたそうです。しかし二軍で、また何か月も中6日で投げる気持ちにはなれなかったと言います。 「心が折れました」と大野投手は、若狭に告げたそうです。
心は折れたまま
心が折れたまま、ナゴヤ球場で黙々と練習をこなした大野投手。しかし二軍の記録に目を通した若狭、不可解な登板に気づきました。 7月5日のオリックス戦では、なぜか中継ぎで1回と3分の1だけの投球だったのです。先発を務めてきた大野投手にこの理由を尋ねた若狭。大野投手はこう答えたそうです。 大野「正直に言いますね。表向きは短いイニングを全力で投げてストレートの威力を上げることが目的と言っていました。本音は先発で投げる気力がありませんでした」 この言葉に「初めて聞きましたね」と若狭も驚きます。