【流行語大賞】「インバウン丼」円安で1万円超の高額海鮮丼…外貨獲得の一方課題も/ノミネート
今年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語が5日、発表された。トップ10と大賞は、12月2日に発表される。 【イラスト】歴代の流行語大賞 ◆ ◆ ◆ 「インバウン丼」 訪日外国人観光客(インバウンド客)向けと思われる高級海鮮丼(数千円~1万円超)の俗称。ネットで「外国人向けのぼったくり」に近いニュアンスで広まった語だが、実際は日本人客の利用が多い、など実態との乖離も。 円安で「安い」と感じる外国人の需要と、外貨を稼ぎたいという売り手の供給のバランスが取れており、双方の思惑が一致している面もある。ただ、日本人客の利用が多いケースもある他など実態との隔たりや、周辺との物価とのギャップ、売り手側が日本人離れを訴えるケースなど、課題もある。 ◆ ◆ ◆ 事務局では、今年の傾向を「2024年は1月に能登半島地震が発生し暗いニュースからのスタートとなったが、オリンピック、大谷選手の活躍、ダンス動画関連のヒットなど、話題は数多くみられた。流行語としては、小粒がそろったと思われる。また、「お金」にまつわる用語が数多く発生。責任をもたない風潮の世の中、光と闇が混在した年であり、嵐の前の静けさを感じさせる」としている。