熊本市の老人クラブ会員、10年で4割減 13~23年度 定年延長など「ライフスタイル変化が要因」
熊本市内の老人クラブの会員数が過去10年間で約4割減った。5日の市議会一般質問で市は、助成金の支給対象となった老人クラブの会員数が2023年度は1万7161人になったと説明。13年度は2万8364人だった。 高齢者サロンなど憩いの場の広がりや定年延長、生活のために働くといったライフスタイルの変化が要因という。 老人クラブは、生きがいや健康、仲間づくりを目的に、スポーツや趣味、ボランティアなどに取り組む自主組織。原則60歳以上が対象で、参加資格はない。市はクラブ活動を支える助成金を交付している。 市によると、市内の65歳以上の高齢者は15年の約17万6千人から23年は約19万9千人に増え、高齢化率も23・9%から27・2%に上昇。一方で会員数は減り、クラブ数も13年度の545から23年度は453に落ち込んだ。 一般質問で林将孝・健康福祉局長は、市はクラブとの共催イベントなどで活動の周知に取り組んでいると説明。「高齢者が健康で生き生きと安心して暮らし続けることができるよう、活動の推進に努める」と述べた。
山中惣一郎氏(無所属)への答弁。(臼杵大介)