弘前市発着の大半で運賃上限500円/弘南バス
弘南バス(本社青森県弘前市)は29日、弘前市発着の路線バスの大半で運賃の上限を500円にする方針を示した。12月1日にスタートする。同日から運賃の平均16.2%値上げを予定していることから、長距離を利用する乗客の負担を軽くして利用者増を目指す。 同社によると、約7~8キロ以上乗車すると運賃が上限の500円に達し、本来の運賃からの割引率は最大約65%になる。該当するのは22路線で、上限が適用されない路線もある。同日開かれた市地域公共交通会議に申請し、承認を受けた。 同会議では12月1日の冬ダイヤ切り替えに合わせ、桜ケ丘地区と弘前駅前方面を結ぶ路線で重複区間を見直し、経路変更や路線短縮をすることも承認された。朝の通勤時間帯の運行本数を確保しつつ、全体の本数を抑える。 松山泰芳宏・乗合バス課長は取材に対し「長距離区間の利用を増やしたい。利用が少ない時間帯の便を減らし、乗務員不足と2024年問題に対応したい」と述べた。