【おむすび】前作に続く〝夫婦の姓〟問題に反響 「虎に翼をみてきたからよくわかる」の声も
7日放送されたNHK連続テレビ小説「おむすび」第67回は、結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)の「婿入り婚」を巡り愛子(麻生久美子)と幸子(酒井若菜)による元ヤンVS元レディースの母親メンチ対決が繰り広げられる中、結婚後の姓をどうするのかも話し合われる展開となった。 一方的に「婿入り」を言いだした翔也に、幸子は「おめは大事な名前、何だと思ってんだよ」。双方家族らの前で翔也は真意を語る。兄2人が現姓「四ツ木」を継いでくれる。結婚後は新しい人生になるから、いっそ名前が変わるのもいいのかも。結が「四ツ木結」を気に入っていると明かしても、「俺は米田結って名前が好きだ。『お米を結ぶ』でおむすびってあだ名も好きだ。『四ツ木結』は何だかしっくり来ねえ」と主張した。 リアル世界では24日召集の通常国会で、少数与党を背景に野党による選択的夫婦別姓導入の法案提出も取りざたされている。劇中では結の旧姓通称使用案も出たが、翔也は「俺がそうしてもいいべ」。タイムリーな展開ながら、幸子や結の父はそもそも結婚に反対で結論は出なかった。 X(旧ツイッター)では「虎に翼に続いて夫婦の姓に焦点してる」などと前期朝ドラとの関連を指摘する投稿も。女性法律家を描いた前作「虎に翼」では、ヒロインの寅子(伊藤沙莉)が初婚では姓を変え、再婚に際しては悩みに悩み、相手の航一(岡田将生)が自身の改姓を申し出るも、事実婚に落ち着いた。 ある意味〝センシティブ〟で政治も絡むテーマが朝ドラに連続登場。Xには「日本の婚姻制度が潰せなかったのは、虎に翼をみてきたからよくわかる」「虎に翼を見てきて本当によかったです。事実婚に夫婦別姓問題。ようやく国会で議論するかしないかのレベルですからね」などと、「トラつば」視聴が理解を助けたとの反応もあった。 一方、作品全体を通じて男女平等や人権に関わるメッセージを強く発した前作と比べ、「見せ方としては、おむすびの方が巧いのではないでしょうか」「おむすびの包括的で自然な作劇よ」とその作劇や演出を評価するX投稿もみられた。 さらには「朝ドラに思想信条の問題をぶち込まんで欲しいよなぁ」「サブリミナルで思想を押し付けるNHKにはウンザリ」「やだなぁ…ドラマを利用するの」などと反発する意見もみられ、議論百出の様相を呈した。
東スポWEB