Geminiをフル活用するならグーグルの「Chomebook Plus」がおすすめ!
グーグルは10月29日、Chomebook Plusの新機能について記者説明会を開催した。処理速度・メモリー・ストレージがすべて2倍になっており、パワフルでスピーディーなモデルになっているという。 【もっと写真を見る】
グーグルは10月29日、Chomebook Plusの新機能について記者説明会を開催した。 説明会では同社のジョン マリタス氏がビデオ会議で参加し、「できることが、もっとプラス」になったChomebook Plusについて紹介した。 Chomebook Plusはグーグルが手掛けるOS「ChromeOS」を搭載したノートPCの最新カテゴリー。CPU、メモリー、ストレージ、ディスプレーなど各種項目について必要要件を満たしたPCがChomebook Plusに当てはまる。 ジョン マリタス氏によると、従来のChomebookと比較し、処理速度・メモリー・ストレージがすべて2倍になっており、パワフルでスピーディーなモデルになっているという。 ラインアップとしては現在(10月29日地点)、Chomebook Plusの製造パートナーであるASUS、acer、日本HP、レノボから計8機種が展開されている。 AIを存分につかったChomebook Plusの最新機能 OSアップデートにより、Chomebook Plusには最新機能がいくつか追加されているが、その多くが生成AI「Gemini」を利用したものとなっている。 注目は「文書作成サポート」と「文書読解サポート」だ。 ・文書作成サポート 文書作成サポートは、Geminiを利用し、自然な形でライティングをサポートする機能。 メールやブログ、SNSでの文書作成時、右クリックをするとプロンプト入力画面が表示され、たとえば招待状メールを作りたいとプロンプトに書き込めば、AIをつかって数秒で文章のテンプレートを作成してくれる。 ・文書読解サポート 文書読解サポートは、PDFや英語版の記事などを瞬時に要約してくれる機能。ウェブサイトの任意の場所を右クリックし、表示された文書読解サポートのボックス内の「要約」ボタンを押すことで、文書を簡潔に要約してくれる。 本機能は要約された内容について、追加で質問することができ、その内容をさらに知ることも可能だ。 現在は英語のみの対応となっているが2025年以内には日本語も対応予定だとしている。 ・リアルタイム翻訳 リアルタイム翻訳機能は、YouTubeなどの動画やZOOM・meetsなどのウェブ会議などで発せられた音声に対して、AIが自動的に設定した言語で翻訳してくれる機能。 対応言語は英語、日本語を含む19ヵ国語から100以上の言語に翻訳できる。 ・編集マジック&消しゴムマジック これまでGoogle Pixelでしか利用できなかった編集マジック&消しゴムマジックも、Chomebook Plusは対応している。 編集マジック&消しゴムマジックは、Chomebook Plusに取り込んだ写真をフォト機能をつかって思いのまま編集できる。たとえば、画像の東京タワーを消しゴムマジックで消したり、編集マジックで人物の大きさを変えることも可能だ。 画像編集については、スマホで使える手軽さもあるが、タッチパネル付きの大画面で操作できるのは大きなメリットとなりそうだ。 Chomebookでも細かなアップデートを実施 ここまではChomebook Plusでの最新機能を紹介してきたが、従来のChomebookでできる機能にもアップデートが行われた。 具体化にはChromeOSと生成AI「Gemini」の統合を進め、ブラウザー経由だけでなく、ホーム画面から直接Geminiを呼び出せるようにアップデートがされた。 そのほかにも、タイマー機能などで通知がこないように設定できる「フォーカス機能」、前回のログイン時にしていた作業を中断した箇所から再開できる「ログイン時の画面復帰」機能などが追加されている。 できること、もっとプラス “できること、もっとプラス”と紹介された通り、新たなカテゴリーとして打ち出されたChomebook Plusはつかえるシーンが増えたという印象だ。 文書作成や要約機能などは学校、ビジネス、プライベートでもガンガンつかっていけそうだし、加えて、編集マジック&消しゴムマジックが大画面のPCで使えるのは、Pixelユーザーはうれしいところだろう。 価格に関しても10万円を切るラインアップがほとんどなので、はじめてのノートPCとしても触れやすいモデルになっているのではないだろうか。 文● 市川/ASCII 編集⚫︎ASCII